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【カオスマップ付き】マーケティングツールの使い分けと選び方を解説

【カオスマップ付き】マーケティングツールの使い分けと選び方を解説

スピーディーで確度の高いマーケティング活動を行うためには、マーケティングツールの活用が欠かせません。しかし「どのツールが自社に最適か」「選び方がわからない」といった悩みを抱える方も多いでしょう。

本記事では、26種類のマーケティングツールとツール選定時の3つのポイントを解説。さらに、900のサービスが載ったカオスマップまで無料配布します。最適なマーケティングツールの選定にお役立てください。

目次

1.マーケティングツールとは?

マーケティングツールとは、マーケティング活動の効率性を上げ、成果を最大化させるための支援ツールの総称です。下の表はマーケティングツールを業務ごとに分類したものです。

<業務で見るマーケティングツール一覧>
業務(大分類) 業務(小分類) マーケティングツール
マーケティング調査 市場調査 市場調査ツール
口コミ レビューマーケティングツール
UGC活用ツール
VOC分析 VOC分析ツール
アンケート Webアンケートシステム
サイト内検索分析 サイト内検索ツール
リードジェネレーション
サイト制作 CMS
SEO SEOツール
サイト分析・改善 Web接客ツール
チャットボットツール
EFOツール
アクセス解析ツール
LPOツール
ヒートマップツール
ABテストツール
レコメンドエンジン
SNS分析 SNS分析ツール
広告 広告分析ツール
動画編集・配信 動画配信システム
フォーム営業 フォーム営業ツール
リードナーチャリング
リードクオリフィケーション
ABM ABMツール
MA MAツール
ウェビナー管理 ウェビナー管理システム
インサイドセールス インサイドセールスツール
メールマーケティング メール配信システム
データ管理 SFA/CRM SFA/CRMツール
名刺管理 名刺管理システム

一口にマーケティングツールと言ってもその種類は幅広く、使用するシーンや解決したい課題によって選ぶべきツールは大きく異なることがわかります。

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2. マーケティングツールの特徴と使い分け

マーケティングツールごとの役割と代表的なツールを一覧表にまとめました。各ツールの特徴を理解し、効果的に使い分けるための基礎知識としてお役立てください。

<ツールの役割と代表ツール一覧>
マーケティングツール 役割/期待できる効果 代表ツール
市場調査ツール 市場ニーズや競合状況を調査するツール。
市場に参入する前にターゲット層やニーズを調査することでビジネスの確度を高めるとともに、リスクを軽減することができる。
・TRYFUNDS MARKETING
・クラウドリンクス
・Dockpit
レビューマーケティングツール
UGC活用ツール
商品レビューや口コミ、SNS投稿など、ユーザーが発信するコンテンツ(UGC)を収集、分析、活用するツール。
自社の商品やサービスに対するフィードバックはもちろん、トレンドや新たなニーズをいち早く仕入れることが可能。
・YOTPO
・ReviCo
・U-KOMI
VOC分析ツール コールセンターや問い合わせフォームに寄せられるお客様の声(VOC)の収集や蓄積、分析を行うツール。
テキストデータだけでなく、感情まで分析できるツールや、蓄積したデータをオペレーターの業務に還元できるツールもある。
・クアルトリクス XM
・見える化エンジン
・VOiC Finder
Webアンケートシステム アンケートの作成から配信、集計、分析まで行えるシステム。
イベントなどの一時的なものや、自社顧客に特化したもの、数万人規模のものなど、さまざまなタイプがある。
・100nin Enquete
・Synergy
・Surveymonkey
サイト内検索ツール サイト内において、訪問者を最短で最善の情報に導くための検索ツール。
利便性が向上することで、離脱防止やCVRの向上が期待できる。
・Sagroonga
・MARS FINDER
・Advantage Search
CMS HTMLやCSSといった専門知識を持たずとも、Webサイトの作成、管理ができるツール。
基本的なコンテンツ編集機能以外に、SEO機能やアクセス解説機能を兼ね備えたものもある。
・WordPress
・micro CMS
・ferret one
SEOツール 検索エンジンによる検索順位を改善するためのツール。
キーワードボリュームの調査や検索順位のモニタリング、コンテンツ診断など、複数のアプローチ方法がある。
・SEARCH WRITE
・SEMRUSH
・ミエルカSEO
・Keywordmap
・Ahrefs
チャットボットツール ユーザーからの問い合わせに対し、自動応答するツール。
ユーザーに選択肢を提示するシナリオ型から、生成系AIなどの学習機能を取り入れたAI型が主流になっている。
人的コストの削減以外にも、問い合わせのハードルが下がるためユーザーとの接点が増えるメリットがある。
・AI Messenger Chatbot
・hachidori
・Chat Plus
・AIさくらさん
EFOツール ユーザーの快適なフォーム入力を支援するツール。
入力フォームを最適化することで、サイトの離脱率が改善され、CVRの向上が期待できる。
・EFO CUBE
・Gyro-n EFO
・Formy
アクセス解析ツール Webサイトを訪問したユーザーの属性や、サイト内での行動を解析するツール。
サイトそのものやコンテンツの改善指標として用いる。
Google Analytics
・AIアナリスト
・Pt engine
LPOツール ランディングページを最適化するツール。
途中離脱を防ぎ、CVRを高めるために、解析や評価機能、テスト機能などがある。
・CVX
・KAIZEN UX
・DLPO
ヒートマップツール Webサイトを訪問したユーザーが、各ページでどのような行動をとったかを色で表現し、可視化するツール。
データ解析に関する専門知識がなくても、改善点を直感的に見つけることが可能。
・SiTest
・ミエルカヒートマップ
・Sprocket
ABテストツール AパターンとBパターンのWebページを用意し、クリック率やCVRを比較するツール。
統計学の知識が必要とされるABテストを手軽にかつ効率的に行える。テストや分析機能だけでなく、コーディングの知識なしでパターンの作成、編集が行える機能もある。
・VWO
・Optimizely
・Juicer
レコメンドエンジン Webサイトを訪れたユーザーの好みに合った商品やサービスをおすすめするツール。
ユーザーのニーズに沿った情報を提供することで、顧客体験や購買意欲を促すことができる。
・KARTE
・アクティブコアマーケティングクラウド
・Contents Recommend
SNS分析ツール 自社のSNSアカウント運用を支援するツールとSNS上の情報を分析するツールがある。
自社アカウントのフォロワー数増加やトレンドの情報取集が期待できる。
・SAKIYOMI
・Sprinklr
・Moribus
広告分析ツール 運用広告を一元管理し、効果測定や費用対効果を分析するツール。
複数の媒体に出稿していても一元管理できるのが特徴。CVRの向上や予算の最適化が期待できる。
・ノバセル
・AD EBiS
・Call Data Bank
動画配信システム 閉じられたコミュニティで動画コンテンツを配信するシステム。
社内教育の場面で活用すれば、テキストベースのマニュアルよりも成果や受講率の向上が期待できる。
・リチカ クラウドスタジオ
・MOOGA Plus
・necfru
フォーム営業ツール クライアント企業のお問い合わせフォームから営業メールを自動送信するツール。
手動で行っていた単純作業を自動化できるため、コア業務に専念でき、アポ数の拡大が見込める。
・ホットアプローチ
・APOLLO SALES
・カイタク
ABMツール 企業単位での顧客管理ツール。
ターゲット企業の選定から、キーパーソンの特定、行動分析も可能。
・Datanyze
・FORCAS
・BizDirect Asia
MAツール マーケティング活動を効率化し、セールスの生産性を高めるツール。
リード情報の一括管理を中心に、リードの状況に応じたアクションのシナリオ化やコンテンツの出し分けも可能。
・BowNow
・ferret One
・SHANON MARKETING PLATFORM
ウェビナー管理システム 講演や記者会見、新商品発表会など、ウェビナーの開催を支援するシステム。
参加登録からアーカイブ配信まで一気通貫で行えるので、人的コストが削減できる。
・Zoom
・Bizibl
・EventHub
インサイドセールスツール 内勤営業の支援ツール。
リストの作成、管理を効率化することで、問い合わせ件数の増加やアポ率の向上が期待できる。
・BALES CLOUD
・SALES ROBTICS
・MiiTel
メール配信システム 取引先のメールアドレスの一元管理やメール配信、効果測定機能を備えたツール。
メールマーケティング業務の効率化はもちろん、メールの到達率や開封率を測定することで、CVRの向上やリードの獲得を目指す。
・配配メール
・WEBCAS
・Benchmark Email
SFA/CRMツール 営業支援ツール。営業担当の行動記録や案件の進捗状況を可視化する。
定型業務が効率化されることでコア業務の時間が増え、営業効率の向上が期待できる。
・Sales Cloud
・Mazrica Sales
・Synergy!
名刺管理システム 取引先の名刺を企業の資産として管理するシステム。
名刺情報をデータベース化することで、効率的な営業活動が可能になる。
・sansan
・CAMCARD BUSINESS
・Eight Team

3. マーケティングツール選定のポイント

最適なマーケティングツールを選定するためのポイントを3つ紹介します。

課題の洗い出しと目的の明確化

まずは解決したい課題を洗い出し、ツール導入の目的を明確化することが重要です。前述のとおり、プロセスと目的によって選ぶべきツールはまったく異なります。

<課題と検討すべきツールの例>
課題 検討すべきツール
CVにつながらない アクセス解析ツール
マーケティング活動の工数を削減したい MAツール
リピーター獲得を強化したい SFA/CRMツール

連携機能の確認

単独のツールで目的を達成できることもありますが、複数のツールを連動させることでさらに効果を高めることができます。

例えば「CVにつながらない」という課題の場合、初動で検討すべきツールはアクセス解析ツールですが、解析結果によってはSEOツールやフォーム営業ツール、あるいはSFA/CRMツールとの組み合わせが有効的な場合もあります。そのため、外部ツールとの連携の可否は、ツール選びの重要な観点の1つといえます。

複数ツールの操作比較

ツールを本格導入する前に、無料トライアルをおすすめします。どんなに優秀なツールを導入しても、現場で使う社員が「操作しにくい」と感じてしまえば、徐々に使われなくなってしまうものです。ツールカテゴリの目途が立ったら、無料トライアルやデモ版で複数のツールの操作性を比較しましょう。

直感的に操作できるUI・UXはもちろんですが、マニュアルやサポート体制の充実度合い、組織体制との相性も重要な比較ポイントです。

4. まとめ

マーケティング活動に課題はつきもの。自社の課題に最適なマーケティングツールを選定することが、マーケティング成功の近道です。まずは解決したい課題と目指すべきゴールを把握した上で、各ツールの特徴を正しく理解することから始めましょう。

BtoB企業向けに展開されているサービスから900種類をピックアップし、さらに業務プロセスとカテゴリに沿って分類したカオスマップにまとめました。本マップを活用すれば、最適化すべき業務プロセス、あるいは、最適なツールカテゴリを明確にすることができます。最適なマーケティングツールと出会い、マーケティングの成果を最大化する一助となること間違いなし。


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この記事を書いた人

BeMARKE編集部
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BeMARKE(ビーマーケ)は、BtoBマーケティングの課題解決メディアです。 BtoBマーケティングのあらゆる局面に新しい気づきを提供し、リアルで使える「ノウハウ」を発信します。

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