レビュー
企業やブランドに強い愛着を持つ「ファン」を育てることで中長期的に売上を伸ばす施策「ファンマーケティング」を手軽にできると注目を集めているのが、フェリカネットワークス株式会社が提供する「レシートCRM」です。
ファンマーケティングが注目されている背景をひもときながら、レシートをスマホで撮影・投稿するだけで簡単に顧客管理(CRM)を実現するという同サービスの特徴や実際に導入した企業の声を紹介します。
ファンマーケティングは、企業・ブランドの商品やサービスに愛着を持った「ファン」を増やすことで、中長期的に売上を拡大するマーケティング施策のことです。近年、新規顧客の獲得や機能的価値の差別化が難しい側面や口コミが消費行動に大きく影響するなどの理由から、企業のマーケティング戦略においてファンマーケティングに注目が集まっています。
ファンマーケティングを導入する企業は、中長期的な売上や利益向上への期待に限らず、ファンの意見をサービス開発・改善に生かせる点や口コミが広まり新規顧客を獲得できる点などにもメリットを感じています。
注目を集めているファンマーケティングですが、導入や成果を上げるためにはいくつかの課題が生じます。代表的なものは次の4つです。
ファンマーケティングでは、ファンが何に価値を感じるかを理解して、商品・サービスに反映していくことが求めれらます。ファンのニーズを理解し、商品・サービスをブラッシュアップすることで、顧客ロイヤルティの向上へとつながっていくためです。
ファンを理解するためにはファンを知ることが重要であり、顧客情報を集約・分析するツールとして有効なの言うまでもなく「CRM」です。
CRMの有効活用は、ファンマーケティングを始める第一歩となるだけでなく、効率良く成果を上げられるかという点でも左右します。実際の活用例を挙げてみましょう。
メーカーを中心に、顧客とのタッチポイント強化のため、顧客理解への投資が活発化しています。また、優良顧客ほど“お得”以外のインセンティブを嗜好し、企業からの承認欲求が強い傾向にあります。
独自の価値提供で顧客と継続的に深い関係性をつくるマーケティング戦略への関心の高まりとともに、手軽に、効果的に行えるCRMや関連サービスへのニーズが顕在化しています。
フェリカネットワークスの「レシートCRM」は、顧客から投稿されたレシート画像を解析し、購買情報と連動したポイントの付与、保有ポイントに基づくランク・ステータスの設定、インセンティブ(特典)管理など、顧客管理に必要とされる各種機能をワンパッケージで提供します。
今春から導入が始まる日用品メーカーをはじめ、主要顧客として、飲料・食品などを想定。従来の短期的なマストバイ型キャンペーンではなく、継続的に自社製品を購入している顧客向けのサービスとして、顧客との継続的な関係性強化を支援します。
また、顧客の購買履歴を蓄積・可視化することにより、自社の顧客理解はもちろんのこと、購買状況に基づくきめ細かなサービス提供を行うことが可能です。
レシートの表記情報から高精度で判定した購買情報を元にCRMに必要となる機能(タッチポイント・顧客管理・コミュニケーション機能)をワンパッケージで提供。低コストでの導入と準備時間の圧倒的な短縮を実現しています。
Web(HTML)ベースでのサービス提供により既にサービスを開始している企業のオウンドメディア(会員サイトやスマホアプリ)にも簡単に連携や組み込みが可能です。
ユーザーがスマ―トフォンで撮影・投稿したレシートを元に、記載された情報(購入期間、対象商品、購入個数・金額、購入店舗、支払い手段など)を掛け合わせて複雑なレシート審査を行うことが可能です。同社のレシート判定は、「OCR(光学文字認識)」と「目視」とのハイブリッドでレシート審査を行っているため、精度の高い判定を実現しています。
「マイページ」では、ユーザーはレシート投稿を行うことができ、累積ポイント、会員ランク、特典応募などを確認できます。また、マイページ上のコンテンツについては、管理者ページより リアルタイムに追加と変更が可能で、導入企業側での柔軟でスピーディな運用を実現します。
対象となる商品ごとに付与ポイントを設定でき、獲得したポイントに応じたユーザーランクの設定が可能です。特典についてもユーザーランクに応じた応募設定を行うことができます。
自動レポーティング機能が標準搭載されていることで管理者はいつでもヒト軸(顧客)・モノ軸(商品)で利用状況を把握することが可能です。
RFM分析※など、顧客の購買状況を可視化することによって、新しい発見や仮説立案に役立てることができます。
※3つの指標、Recency(直近いつ)、Frequency(頻度)、Monetary(購入金額)を用いて顧客をグループ分けする顧客分析手法で、RFM分析という名称はこれらの頭文字を取ったもの。
ターゲットを抽出し、個別アプローチが可能なサービスで、仮説に基づいた情報配信(メール・お知らせ・マイページバナー)が可能です。
シリアルシールを購買証明としたマストバイ施策を実施する場合、約6カ月程度の調整と準備期間が必要とされていますが、同サービスでは構築に必要となる設定項目をフォーマット化しています。
そのため最短6〜8週間程度の準備期間で会員向けロイヤルティサービスが構築でき、マストバイ施策の実行が可能です。レシートの購買証明を活用した本サービスの強みが、スピード導入にいきています。
初期費用:300万円~ 月額費用:約40万円~
導入前の課題 | 導入後の効果 |
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【1】売場において自社商品が購買選択肢から外れてしまうケースがある | 【1】リマインドによる購買想起対象への復帰 |
FMCG品群(日用消費財)の特性上、ふとしたことで、自社商品が購買想起対象から外れてしまうケースがある。 | 会員のお客様によるリピート購買率が非常に高く、売場での購買想起に役立っている。また、レシート投稿履歴の追跡により、離脱や休眠状態に陥りそうな会員様を発見できるようになっているため、明確な対象に向けて、想起対象のポジションの再獲得施策を打つことができる。 |
【2】顧客ロイヤルティ有無が把握できない | 【2】商品ごとのロイヤルティ可視化が可能に! |
自社が展開する事業ドメインにおいて、ロイヤルティと呼べるブランドや商品を定量的に把握できていない。 | 会員情報を通じて、どの商品に、どのような方が、どの程度のロイヤルティを抱いているのかを把握することができるようになった。 |
アルトバイエルン、朝のフレッシュ、ポークビッツ、チーズイン、ポールウインナーなど伊藤ハム商品の会員制のサービス「マイレージプログラム」として活用。ポイントをためて、ランクに応じた特典に応募できるサービスや、新商品やキャンペーンの情報など、楽しく役立つコンテンツを届けている。
また、会員限定の特典に、商品詰め合わせや体験イベントなどを企画しコミュニティを充実させた。
お客様にロイヤルティプログラムに参加していただくことで、売場で自社商品を意識していただき、LTVの向上を図る施策の一つになると考え、導入を実施しました。また、サービスを通じて、体験イベントなどをはじめ会員様限定の特典の提供をするなど、お客様との良好な関係性を継続して構築していくことを目指しています。
登録者数が増えてきたタイミングで、オフラインイベントとして“新商品発売前評価会”の実施を考えています。また、開発・改良途中の商品のホームユーステストへ協力いただけるような働きかけを行うことで、調査会社に対価を支払って実施しているものを内製化し、コスト圧縮にもつなげていけると期待しています。
お客様の実際の購買状況に基づき、ご協力のオファーができる為、調査や分析のバリエーションを増やすことも検討していきたいと思います。また、投稿いただいたレシートを分析し、ファン会員様の日常購買内容や伊藤ハム商品との併買商品などを把握し、今後の戦略立案に活用していきたいと考えています。
フェリカネットワークスの「レシートCRM」は、購買レシートを活用して、会員制のポイントサービスなどのロイヤルティプログラムを実践できるソリューションです。CRM機能も備えており、顧客の属性や会員サイトでの行動、購買データを取得して、顧客ニーズの分析を行うことが可能です。
「レシートCRM」の詳しい情報は下記をご覧ください。
https://receiptreward.jp/solution/marketing/crm/
フェリカネットワークスは、ソニー株式会社、株式会社NTTドコモ、東⽇本旅客鉄道株式会社の合併会社です。 おサイフケータイをはじめ、モバイルFeliCa技術を起点にコミュニケーションを進化させてきたフェリカネットワークスが、⼈と企業をスムーズに、確かにつなぐビジネスパートナーとして、新たなプラットフォームをお届けします。
https://www.felicanetworks.co.jp/
※情報は2025年3月17日公開時点
【企画・制作:BeMARKE編集部】