基本ノウハウ
競合サイト分析で重要な調査項目の1つが、流入キーワードです。しかしWeb担当者になって間もないと、「どのような手順で調べたら良いのか」などの疑問があるでしょう。
本記事では競合サイトの流入キーワードについて、無料/有料ツールでの調べ方を解説します。競合とするサイトの見つけ方や調査のコツも、あわせて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
流入キーワードを分析する競合サイトは、次のような手順で見つけられます。
そもそも流入キーワードとは、Webサイトへたどり着いた際にユーザーが検索窓へ入力した語句です。競合サイトの流入キーワードが分かれば、自社サイトの記事設計や広告運用にも生かせます。
前述した手順のうち、上位表示させたいキーワードとは将来的に検索順位を上げたい、あるいは自社サイトの流入が多い言葉です。
前者は数個に絞り、施策を集中させた方が効率的といえます。検索回数が非常に多いビッグワードは魅力的ですが、上位表示させるためにはたくさんの時間と労力が必要なためリリース直後は避けた方が無難です。
また自社サイトの流入が多いキーワードは、サーチコンソールと連携したGoogleアナリティクスから把握できます。具体的な手順は、次の通りです。
なおキーワードが将来的に上位表示させたいものと自社サイトの流入が多いものとで異なる場合は、CVしやすいかどうかで優先度を判断すると良いでしょう。
Googleサーチコンソールの登録方法や使い方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
関連記事:「Googleサーチコンソールとは?機能や使い方をご紹介」
ここでは競合サイトの流入キーワード調査方法を、3つ解説します。
より多くのツールについて把握・比較したい方は、こちらのガイドもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:「【2022年版】BtoBマーケにおすすめのSEO・キーワード調査ツール選び方ガイド!機能・価格・立ち位置を解説」
また競合サイト分析の流れや確認すべき指標は、以下の記事で解説しています。流入キーワード以外の調査項目も知りたい方は、あわせてチェックしてみてください。
関連記事:「競合サイト分析チェック必須の7項目|流れから役立つ無料ツールまで解説」
競合キーワード調査ツールによる調べ方は、次の通りです。
同ツールでは、次のような内容が分かります。
いずれもデバイス別の流入結果をチェックできます。自社サイトの流入を増やしたい場合は、重複回数や検索数が多く、競合率の低いキーワードを狙いましょう。
なお同開発者のツールは競合サイトの流入キーワード以外にも、次のような調査ができます。
いずれも無料で使えるため、コンテンツ設計時の調査も手軽に行いたい方におすすめです。
Ubersuggestでは、次のような手順で競合サイトの流入キーワードを調べられます。
同ツールで分かるのは、次の5つです。
なおUbersuggestではWebサイトの質を総合的に判断するSEOスコアや、被リンクの状況も確認できます。特に競合サイトのさまざまな情報を、一括で確認したい方におすすめです。
Keywordmapは無料版と有料版とで、競合サイトの流入キーワードを調べる方法が若干異なります。具体的な手順は、次の通りです。
【無料版】
【有料版(料金は要問い合わせ)】
同ツールで分かるのは、主に次のような内容です。
無料版は有料版とほぼ同じ内容を閲覧できますが、1日の検索回数には制限があります。使い勝手が良ければ7日間の無料トライアルを経て、有料プランへ切り替えるのも1つの方法です。
最後に競合サイトの流入キーワード調査におけるコツを、3つ解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
流入キーワード分析では、競合サイトの競合も調べるとまた違ったテーマや切り口が発見できる可能性もあります。その分より幅広く、抜け漏れが少ないキーワード対策の実現が可能です。
競合サイトの競合は、無料版のKeywordmapにある競合ドメインでチェックできます。新しく見つかったキーワードは自社サイトの目的やターゲットとよく照らし合わせ、有効活用できそうか慎重に検討すると良いでしょう。
競合サイトの流入が多いキーワードは自社でも取り入れることで、同じような検索意図のユーザーを獲得できる可能性があります。ただし競合のドメインパワーが強いと、SEO対策を講じても太刀打ちできないケースも少なくありません。
金銭的・人的リソースを潤沢に用意できない場合は無理に挑戦せず、他のキーワードを狙うのも1つの方法です。
同じキーワードを扱っているにもかかわらず競合サイトよりも流入が少ないコンテンツは、内容を見比べ必要に応じてリライトすることも大切です。コンテンツの質を上げるリライトの方向性は、主に次の3つがあります。
SEOに効果的なリライト方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
関連記事:「SEOに効果的なリライトとは?リライトすべき記事の選定方法と手順を解説」
競合サイトの流入キーワードは有料だけでなく、無料のツールでも十分調査できます。ツールによって得られる情報や付随して調べられる内容が異なるため、実際に試しながら使い勝手を確認するのがおすすめです。
また競合サイトの流入キーワードが分かったあとは、コンテンツ制作やリライトに反映させましょう。そうすることで自社サイトの質が上がり、同じような検索意図のユーザーを獲得できる可能性が高まります。
自社サイトのアクセス数などを改善させたい方は、競合サイトの流入キーワードを分析していきましょう。