基本ノウハウ
「マーケティングのためにメールを強化することになったけど、メール配信にどのようなツールを使えば良いのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
日々のビジネスメールやメールマガジンなど、メールはマーケティングや営業において極めて重要な手法です。メール配信をミスなく、大量に、効率的に行うためのツールとして、「メール配信システム」があります。「メール配信システム」をうまく利用することが、メールマーケティングの土台を作る第一歩といっても良いでしょう。
本記事では、メール配信システムの基本の解説から、マーケティングのプロがおすすめする14種類のメール配信システムをご紹介します。特に、目的別で選べるように各メール配信システムを詳しく解説していますので、費用対効果を最大化させたい方はぜひ参考にしてみてください。
メール配信システムとは何かの基本を押さえておきましょう。
メール配信システムは、メール配信に便利な機能をそなえ、メール業務の効率化や効果アップを図るツールです。企業はメール配信システムによって業務を効率化できるだけではなく、メールマーケティング施策の選択肢を増やし、顧客との関係構築に活用できます。
メール配信システムの導入によって、企業はミスのない安定した配信はもちろん、メールを利用したマーケティングを行いやすくなり、メールをよりビジネスに活用できるようになります。
ビジネスでは、ときに何百、何千もの顧客に対して、送信先を都度選び直しながらメールを配信する必要があります。メールの内容は、製品の売り込み、メールマガジン、申し込みの返信、規約改定のお知らせなどさまざまな例が挙げられるでしょう。しかし、普段利用しているメールソフトでは、膨大な数のアドレスに対して配信能力がなかったり、必要な宛先のみを絞り込む作業に工数がかかったりと、やれることに限度があります。
メール配信システムは、膨大な顧客リストから属性・行動履歴を指定して対象を絞り込み、適切なタイミングで配信する機能がそなわっています。また、メールの作成や配信を補助する機能、メールの効果測定ができる機能など、メール配信の業務を強化・効率化する機能が豊富にそろっているのです。
メール配信システムを導入すると、下記のメリットを得られます。
メール配信システムでは複数の配信サーバに少しずつ配信を担当させることで、1台あたりの配信サーバの負荷を軽くします。受信側に受信拒否される可能性を低くし、安定的なメール配信を可能にします。
複数のサーバに分散してメールを配信することで、ユーザーの手元にメールが届く確率を高めます。
ユーザーの属性を登録でき、属性別の配信が可能なため、一斉配信からセグメント配信まで目的やターゲットに応じた配信方法の切り替えを簡単に行えます。
メール配信システムでは「迷惑メール」と判定されないよう、SPFとDKIMなどの認証の仕組みを取り入れているケースが多くあります。この2つの認証は、SPFレコードや電子署名の活用により、迷惑メールとなることを防ぎ、またメール送信者がなりすましでないことを明らかにします。
日々、メール配信を行うと、読者がどれだけ開封(開封率)したか、本文内にあるURLをどれだけクリック(クリック率)したかなどの数値を計測できます。開封率やクリック率を集めることで、今後のマーケティング戦略に役立ちます。
メール配信システムの主な運用目的として挙げられるのが以下の5点です。
運用目的の例 | 重視したい機能 |
---|---|
デザイン性のあるメールを配信したい | ・テンプレート ・HTMLエディタ |
メールマーケティングを行いたい | ・一斉配信 ・登録アドレス数 ・月間メール配信可能数 ・メルマガの登録・解除 ・効果測定 ・A/Bテスト |
安定的にメールを配信したい | ・マルチパート配信 ・配信到達の可視化 ・迷惑メール対策 |
APIなどで既存システムと連携させたい | ・SFA/CRMとの連携 |
メール配信システムには、テキストの装飾をはじめ、URLや画像の差し込みなどが簡単な操作で行える「HTMLメール作成エディタ」が実装されていることがほとんどです。
ユーザーをコンバージョンへ誘導させるボタンの装飾や、各ディスプレイサイズにレイアウトを最適化する「レスポンシブデザイン」など、システムによってさまざまなメール作成・編集機能があります。
デザインテンプレートや定型文が準備されているメール配信システムであれば、デザインに悩むことなく見栄えの整ったメールを作成できるでしょう。
メールマーケティング実施のためにメール配信システムを導入するのであれば、メールの反応率の向上や、メール配信による見込み顧客の育成など、マーケティング成果につながる機能の有無を重視すると良いでしょう。
具体的な機能としては、配信メールの分析機能や顧客属性にあわせて配信できるセグメント配信機能、ABテストの実施機能などがあります。
高機能なツールでは、関心度合いの高いユーザーを抽出するスコアリング機能やコンバージョン(リンクをクリックした後の結果)の測定ができる機能もあります。
メール配信システムを活用すれば、迷惑メールと判定されずにメールを配信したり、あらかじめ作成したリストから一斉配信を行ったりとミスの少ないメール運用が可能です。
特に一斉送信は、通常のメール送信に比べて受信先にスパムメールと判定される確率が高くなっています。到達率を高める機能には送信認証技術である「SPFレコード・DKIM」、ブラックリストへの登録を避ける「IPアドレス分散」などがあります。有料の配信サービスではこれらの機能がそなわっていますが、無料のサービスを使う際は到達率が下がるリスクがあるので注意しましょう。
安定的にメールを配信させたい方は、到達率を上げるための迷惑メール対策機能やメールの配信処理能力に優れている製品を選ぶと良いでしょう。他にも機能的で使いやすいHTMLエディターによる業務効率化や、メール承認機能、テストメール機能などによって、ミス防止のための対策ができます。
SFAやCRMなどの顧客データベースがあるシステムをすでに利用していて、配信だけをメール配信システムに委ねたい場合もあるでしょう。
API連携を使うと、顧客の重複管理や配信ステータスの変更などが不要となり、既存のシステムを操作するのみで配信まで行えるようになります。従来の顧客管理の仕組みに、メール配信の機能を付け加えるようなイメージです。
既存のシステムと連携させたい場合は、API連携の有無を確認しましょう。また、API連携の無料・有料はサービスによるため、API連携がオプション費用になるのかなどはサービス料金ページでチェックしておきたい項目です。
サービスによって差異はありますが、主に以下のような機能があります。
目的 | 主な機能 | 機能の説明 |
---|---|---|
メール作成 | テンプレート | テンプレートを利用してメールを作成する。 |
HTMLエディタ | コードを書かず画像やテキストを配置して表示通りのhtmlメールを作成する。 | |
属性差し込み | 「○○様」のようにデータベースからの氏名・会社名などを拾ってメールに自動で差し込める。 | |
レスポンシブ対応 | スマホなどのPC以外のデバイスでもメール表示が自動で最適化される。 | |
メール配信 | 一斉配信 | 多数のメールを指定したアドレスに一度に配信する。 |
予約配信 | 指定した日時に配信する。 | |
マルチパート配信 | 配信先の設定によってhtmlとテキストの表示を切り替える。 | |
ステップメール | ユーザーの行動を起点にして、指定したスケジュールでメールを配信する。 | |
セグメンテーション | 顧客情報をセグメント(細分化)して配信先を指定する。 | |
メルマガの登録・解除 | 登録フォーム作成など、ユーザーの行動を起点に簡単にメルマガの登録・解除を行える機能がある。 | |
迷惑メール対策 | 迷惑メールに振り分けられにくいシステムがある。 | |
効果検証 | A/Bテスト | 内容を変えた複数のメール配信を試して、効果の高いメールを検証する。 |
効果測定 | メールの到達率・開封率・URLクリック率などを確認する。 |
メール配信システムの導入を検討するのであれば、「別のサービスにすれば良かった」と後悔することのないよう、チェックすべきポイントを知っておきましょう。
メール配信システムの提供形態には、主にクラウド型とオンプレミス型があります。それぞれの特徴を知り、自社に適したサービスを選択しましょう。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
サーバ設置 | 自社にサーバ設置が不要 | 自社にメールサーバの設置が必要 |
導入コスト | 安い | 高い |
特徴 | インターネット環境があれば外出先でも利用できる | カスタマイズ性が高くセキュリティレベルが高い 一方でサーバやプログラミングの知識が必要 |
メール配信システムごとに、搭載されている機能は異なります。そのため、事前に自社の課題を洗い出した上で、課題解決に必要な機能をリストアップしておきましょう。
多機能であるほど、コストが高くなる傾向があります。そのため、多機能なものを選べば良いというわけではありません。自社に必要な機能がそなわっており、無駄な機能が多くないかなども踏まえて選ぶと良いでしょう。
機能でメール配信システムを絞り込んだら、それぞれのランニングコストに加えて費用対効果も確認しましょう。
メール配信システムの料金体系はサービスによって異なりますが、月額基本料金のほかに、月間の配信数や配信リスト登録数などによって従量課金となるケースが多くあります。
メール配信システムを導入することで、どれだけの人件費が削減できるか、どれだけの売上向上が見込めるかなどを考え、自社の予算に合うものを選びましょう。
メール配信システムを導入したものの、使い勝手が悪くては導入効果が半減してしまいます。本格的に導入する前に、無料トライアルや無料プランで使用感を確認しておきましょう。
実際にシステムを使用する担当者に使用感を確かめてもらい、問題なく活用できそうかをヒアリングして選ぶと良いでしょう。
メール配信では、多くの個人情報を扱います。そのため、システムのセキュリティレベルは重要です。リスクを可能な限り低く抑えるためにも、セキュリティ対策が十分になされているメール配信システムを選ぶようにしましょう。
メール配信においては以下のようなリスクが挙げられます。
どのようなシステムでも、トラブルが生じる可能性があります。そのため、ベンダーのサポート体制は必ず確認しておきましょう。
問い合わせ方法や受付時間はもちろん、導入時のサポートはあるのか、どこまでサポートを受けられるのかまで把握しておくと良いでしょう。
また、日本で流通しているメール配信システムは海外製のものも多いので、日本語でのサポートがあるか事前に確認しておきましょう。
サービスによっては、無料トライアルが設けられています。無料トライアルを利用することにより、メール配信システムの機能や操作性、セキュリティなどを実際に試せます。
ただし無料トライアルを利用する際には、以下の点に注意しましょう。
メール配信を効率化するツールとしては、他にMAがあります。MAはマーケティング業務全般の効率化を図るツールである一方、メール配信システムはメール配信に特化しており、MAよりもシンプルで安価なケースが多いという違いがあります。両者の違いを詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
関連記事:「MAとメール配信システム、どちらを選ぶべき? 両者の違いを解説」
メール配信システムの導入の参考になるよう、用途別におすすめのメール配信システムを紹介します。
メールを安定的に配信するための機能が豊富である、またはセキュリティ対策が充実しているメール配信システムです。エラーメール解析、IPの分散配信、配信数の調整など、短時間で大量のメールを確実に送信できる機能がそなわっています。多くは大量配信以外にも豊富な機能を持ち、マーケティングなどの用途においても活用できます。
出典:WEBCAS公式サイト 提供:株式会社WOW WORLD
【おすすめポイント】
WEBCAS e-mailは、業種・規模を問わず多くの企業や官公庁に導入されているメール配信システムです。1か月からのスポット利用が可能な低コストのクラウド版から、自社環境に導入できるオンプレミス版まで、幅広い提供形式・プランが用意されており、自社のニーズに応じて柔軟に選択できます。
毎時1,000万通以上の配信性能と使いやすさ、高セキュリティ、丁寧なサポートに加え、既存のデータベースや外部システム(MAやCDP、レコメンドエンジンなど)との連携、「One to Oneメール配信」「レコメンドメール配信」「フォローアップメール(ステップメール)配信」といった顧客に合わせたメールを配信が可能です。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
30,000円~ | 10,000円 | 要問い合わせ | ◯(1週間) |
出典:acmailer 公式サイト 提供:エクストライノベーション株式会社
【おすすめポイント】
「acmailer」は、PCにインストールし、自らサーバーに設置して利用するCGIのサービスです。サーバー設定の知識があり、メールを制限なく自由に配信したい企業であれば検討したいサービスです。
「acmailer」はメールマガジンに特化したさまざまな機能をそろえており、テスト配信や配信履歴の確認、バックナンバーの公開などができます。また、配信数やアドレス登録数に制限がありません。
サーバーの設定などを社内で行う必要があるため、ある程度知識がある人でなければ設置・運用に手間がかかる点は注意が必要です。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
17,600円 | ‐ | 要問い合わせ | ‐ |
出典:AutoBiz公式サイト 提供:株式会社ビズクリエイト
【おすすめポイント】
AutoBizは、実践的な機能満載のメール配信システムです。
2002年にサービスを開始して以来、18,000社以上の導入実績があります。メルマガやステップメール、フォーム作成などさまざまなメール配信機能、高いメール到達率に加え、電話での充実したサポートも含めて低価格で提供されています。
また平日午前10時から午後6時まで、困ったときにすぐに電話で聞ける安心感もAutoBizの強みの1つです。さらに「ユーザー限定Facebookグループ」では、ユーザー同士の相互サポートや情報交換ができ、成功事例発表会やビジネスマッチングも盛んに行われています。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
11,000円 | 1,815円 | 機能数に応じて | ‐ |
出典:Customer Mail Cloud公式サイト 提供:HENNGE株式会社
【おすすめポイント】
「Customers Mail Cloud」は、メール配信システムの中でも高度なセキュリティを求められる大手企業への導入実績が豊富で、安心して利用できるサービスです。
ITサービスの品質を表すSLAで99.9%の高い稼働率を保証しており、万全のサポート・セキュリティ対策が特徴です。異なるロケーションのデータセンターに複数のメールサーバーを配置するなど、365日安全に使用できる体制にこだわっています。
一括メール配信の利用時は、複数IPの使用により1時間に最大300万通のスピードを実現し、送信状況をリアルタイムで確認できます。メール配信の運用中にエラーが起きた場合、サポートによる原因分析やレポート配信を行ってくれる機能があるため、システムに不安な方も安心です。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
‐ | 9,167円 | 配信上限数 | 要問い合わせ |
メール配信の効果を高めるため、配信内容の分析機能に優れたメール配信システムです。「メール配信の効果測定や分析を行いたい」「見込み顧客の創出を行いたい」「休眠顧客を掘り起こしたい」という場合におすすめです。
配信数・開封数・クリック数・購買解除数・申込数・成約数など細かな粒度の指標まで分析できるほか、ABテスト機能、セグメント配信、ステップメール機能が充実しています。
出典:アララメッセージ公式サイト 提供:アララ株式会社
【おすすめポイント】
アララ メッセージは、膨大な数のメールをスピーディーかつ確実に到達させるメール配信システムです。
用途に応じて使い分け可能なテンプレートは、季節を問わず利用できる汎用的なものから、催事に合わせたものまで合計150種類以上が用意されています。
大量配信からトランザクションメールまで配信用途に合わせたAPIを保有しており、エンジニアの負担を軽減し、メール配信業務を効率化できます。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
要問い合わせ | 9,500円 | 月間配信数 | ◯ |
出典:CuenoteFC公式サイト 提供:ユミルリンク株式会社
【おすすめポイント】
「CuenoteFC」は独自開発の配信エンジンにより、月間76億通、毎時1,000万通の配信性能を有し、高速かつ確実なメール配信が強みであるメール配信システムです。
HTMLメールエディタを標準搭載しており、直感操作でデザイン性の高いメールを自由かつ簡単に作成できます。
シナリオ配信機能、配信数の自動調整、効果測定・分析機能、ABテストの自動化などメールマーケティングの成果を向上させる機能がそろっています。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
30,000円 | 5,000円~ | 登録アドレス数 | ◯ |
出典:配配メール公式サイト 提供:株式会社ラクス
【おすすめポイント】
「配配メール」は、10年以上に渡りサービスを提供しており、1時間あたり100万通の高速配信ができ、マーケティング機能や管理機能が充実したメール配信システムです。
MA機能として、ホットリード抽出やトリガーメールなど4種類の機能を兼ね備えており、一般的なMAと比較して安価に運用も可能です。
また、成果を上げるためのサポート体制も充実しており、経験豊富なカスタマーサクセスチームによる導入サポートや運用提案を受けられます。さらに、メールマーケティングの基礎が学べるセミナーやワークショップ、ユーザー交流会などの各種イベントに参加可能なので、メール配信に対する最新のトレンドまでキャッチアップできます。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 登録アドレス数 | ◯ |
出典:blastmail公式サイト 提供:株式会社ラクスライトクラウド
【おすすめポイント】
「blastmail」は、はじめての方でも使いやすいメール配信システムです。
独自に開発した高速配信エンジンと10年間メールのみに取り組んできた技術力で構築した、大規模ネットワークを経由することで確実なメール配信を実現します。
また、適切なメンテナンスとノウハウを生かして、常に470万通/時のパフォーマンスを保っています。
多くの機能を取り込むのではなく、はじめての人でも簡単にメール配信できるように、メール配信業務で本当に必要な機能だけを厳選したシンプルさが特徴です。機能としても、メール配信後にURLをクリックした情報を取得できる分析・集計機能も付帯しているため、初めてメール配信システムを導入する方にはおすすめのサービスといえます。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
10,000円 | 4,000円 | 登録アドレス数 | ◯ |
「顧客データベースとAPI連携させてメールを送信したい」「大量配信にもメールマーケティングにも強いメール配信システムを利用したい」といった場合におすすめのメール配信システムです。
HTMLメール作成機能、効果測定および分析機能、セキュリティ機能がそなわっているほか、APIを利用した連携によって柔軟な運用が可能です。
出典:Twilio SendGrid 公式サイト 提供:SendGrid 構造計画研究所(運営代行)
【おすすめポイント】
「SendGrid」は、安定して大量のメールを配信したい企業であれば検討したいサービスです。無料プランで2,000件までのアドレス登録、月12,000通のメール配信と利用可能数が多く、機能も豊富です。
堅実なメール配信が行えるよう、SPF/DKIM、独自ドメイン設定など、さまざまなセキュリティ・運用対策が充実しています。日本語のチュートリアルを利用できるほか、代理店経由にはなりますがWebフォームから日本語のサポートを受けられる点も魅力です。
注意点としては、メールマガジン向けの機能も充実しているものの、メールマガジンの登録フォームが単体で作成できない点が挙げられます。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
- | 2,300円 | 月間配信数 | ◯ |
出典:Zoho Campaigns 公式サイト 提供:ゾーホージャパン株式会社
【おすすめポイント】
「Zoho Campaigns」は、大量のメールの配信を検討している企業であれば検討したいサービスです。月間のメール配信可能数が無料版でも最大6,000通、有料版では無制限と圧倒的です。メールマガジン作成に役立つ機能も多く、分析機能もそなえています。
また、Zohoが提供する豊富な関連ツールや、その他多数のサービスと無料で連携が可能です。特にZoho CRM、Google Workspace、Eventbrite、SurveyMonkeyなどのサービスとの連携により、顧客情報のインポートを容易に行えます。
日本語のFAQコンテンツも充実していますが、無料プランはテクニカルサポートが英語のメールのみである点には注意が必要です。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
- | 360円 | 登録アドレス数 | ◯ |
「初めてでも扱いやすいメール配信システムを知りたい」「メール配信システムを試験的に導入したい」「複雑な機能は不要でシンプルなメール配信システムを利用したい」といった場合におすすめのメール配信システムです。
低コスト、初期費用無料、無料トライアル期間、フリープランであるなどコスト面に強みがあるサービスや、シンプルで分かりやすいUIのサービスをご紹介します。
出典:WiLL Mail公式サイト 提供:株式会社サパナ
【おすすめポイント】
「WiLL Mail」は、初期費用無料、配信量に応じた柔軟な料金体系をもつリーズナブルなメール配信システムです。
マウスのみでHTMLメールを簡単に作成でき、配信結果を視認性の高い12種類のグラフで把握できることが特徴的です。開封・クリック・コンバージョンをグラフやヒートマップでリアルタイムに把握することで、メールマーケティングの成果を向上させることができます。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
8,800円 | 4,000円 | 登録アドレス数 | ◯ |
出典:オレンジメール公式サイト 株式会社オレンジスピリッツ
【おすすめポイント】
オレンジメールは、導入からわずか10分で配信可能なメール配信システムです。初心者の方にもやさしく、5分の動画マニュアルを見れば具体的な操作が分かりすぐにスタートできるようになっています。登録アドレスが100件以下の場合は無料から利用できます。
サポートも簡潔かつ分かりやすい回答と好評なので、初めてメール配信システムを導入検討している初心者の方にはおすすめのサービスといえます。また有料版にはメールサポートもあり、無料版の方には「よくある質問」を用意して、100問以上に回答しています。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
12,800円 | 2,980円 | ‐ | ◯ |
出典:さぶみっと!メール配信公式サイト 提供:株式会社イー・エージェンシー
【おすすめポイント】
「さぶみっと!メール配信」は業種・職種問わず、幅広いクライアントに利用されているメール配信システムです。
とりわけリーズナブルな料金体系に特徴があり、最安のライトプラン(月間配信数1,000通)は月額900円、人気のエントリープラン(月間配信数50,000通)は月額2,000円で利用可能です。全プラン共通で初期費用は一切かかりません。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
‐ | 990円 | アドレス&配信数 | ◯ |
出典:める配くん 公式サイト 提供:株式会社ディライトフル
【おすすめポイント】
「める配くん」は、コストをかけず、言語の面でも不自由な思いをしたくない企業は真っ先に検討したいサービスです。無料で期限を設けずに利用できる希少な国産サービスで、「める配フリー」という無料プランを提供しています。
有料プランで利用できる多くの機能を無料プランでも利用可能です。自動返信メールやステップメールなど、他社サービスでは有料プラン限定の場合が多い機能も使用できる点が優れています。
注意点として、無料プランでは登録アドレスが120まで、月間配信数が500までと制限されている点が挙げられます。長期的に運用する場合いずれも不足する可能性が高く、有料版への移行を前提に導入を検討した方が良いでしょう。
初期費用 | 有料プラン月額最低料金 | 料金体系 | 無料トライアル |
8,800円 | 1,867円 | 登録アドレス数 | ◯ |
メール配信システムは、ビジネス上のメール配信業務を効率化するだけではなく、魅力的なデザインの作成や、効果測定による内容のブラッシュアップに役立ちます。メール配信システムをうまく使いこなせれば、メールマーケティングの実績向上にもつなげられるでしょう。自社が実現したい運用体制や目的に適したメール配信システムを検討し、無料トライアルで使用感を確認してみましょう。