お悩み回答

すぐできるセミナー集客メール作成のコツ【お悩み回答】

すぐできるセミナー集客メール作成のコツ【お悩み回答】

BtoBマーケティングのお悩みに回答する本企画。今回は、セミナー集客メール作成のコツについて、BeMARKEでマーケティング業務を担当する鈴木彩実がお答えします。

すぐできるセミナー集客メール作成のコツ【お悩み】
弊社ではマーケティング施策の一つとして、オンラインセミナーを開催しています。現在はメールでの告知がメインですが、毎回思うように申し込みを獲得できず、営業担当が電話をして人数を稼いでいる状況です。
セミナー集客メールの改善の方法はありますか。タイトルや文面の書き方など、すぐに真似できる方法があれば教えてください。

目次

弊社(※グループ会社を含む)ではメールも活用しオンラインセミナーの集客を行ってきました。その経験もふまえて集客メールのポイント、特にすぐに実践できる方法に限ってご説明します。また、そもそもメールからどの程度の割合で申し込みを獲得できるものなのか、申込み率の目安についても解説します。

メールからのセミナー申込み率の目安は?

メールの配信リストに対して申込みが発生する確率は全体の1%あれば良い方だと考えてください。メール配信から実際のセミナー申込み完了までは、実際には以下のような複数のステップが存在します。

セミナー集客メール配信から申込みまでの流れ。

そしてメールの開封率と本文の申込みページのクリック率には、開封率20%、クリック率10%という上限の目安数値があります。送信成功率が仮に100%、申込みページでの申込み完了率が50%であったとしても、全体の申込み率は100%×20%×10%×50%=1%となります。つまり100件配信して1件申込を獲得できる計算となります。

配信リストに対する目標の申込み獲得率が1%を超えている場合は、そもそもかなり難易度の高い計画だと言えます。他の手段での集客を検討したほうが良いでしょう。 メール以外のセミナー集客方法は、「目的別オンラインセミナー集客の方法【お悩み回答】」で解説していますので、ぜひこちらをお読みください。  

セミナー集客メール作成、4つのポイント

セミナー集客メールの工夫を全くしてこなかった、まだまだメールから集客できそうだという方に向けて具体的なポイントを4つご説明します。

ポイント1 タイトルは30文字以内で

一見してメールの内容を判断できるよう、30文字以内でタイトルを作成しましょう。

文字数が増えれば増えるほど、受信者はタイトルからメールの情報を判断するのにスピードを要します。メールボックスにたまっていくメールを、タイトルのみで開封するか否かを判断している受信者にとって、瞬時に意味を判断できないメールは、そもそも開封の対象外となりやすいです。

BeMARKEでの数値

BeMARKEでこれまで配信したメールを分析すると、以下のような傾向が見られました。
・​​タイトルの文字数が45文字以上のメールで開封率が20%を超えていたものはなし。
・開封率が20%を超えていたメールタイトルの最大の文字数は43文字。
・タイトルが30文字以下の開封率は18%以上を維持。

 ポイント2 ターゲティングにつながる具体的な訴求軸を、タイトルの前半に入れる

受信者のメーラーによっては、30文字以内であってもタイトルの末尾が省略されてしまう場合があります。そのような場合でも、「自分にメリットがあるメールだ」と感じていただけるように、なるべくターゲティングにつながる言葉をタイトル先頭に入れましょう。セミナーのテーマに関係する具体的な課題や解決策に関するキーワードであれば、他社と差別化でき共感を得やすく、開封率の向上につながります。

BeMARKEでの事例

BeMARKEでは以下のようなキーワードが、開封率の向上につながったと考えています。
・Webマーケ巧者
・「うまい」導入事例コンテンツの作り方
CVを後押しする導入事例
・続かないコンテンツマーケ
・3社の知見を1時間で

ポイント3 社名・差出人名はタイトルに入れない

「失礼だから」「慣習だから」と主催の社名や差出人名をタイトルに入れている企業も多いでしょう。しかしメルマガのタイトルにはそのような言葉は不要という見解が一般的になっています。

その背景には次のような要因があります。

  • メールマガジンの主な読者である情報収集期のお客様は、社名やブランド名を覚えていないことが多い。
  • 少なくとも「〇〇社だから読もう」という判断ではなく、「自分の興味関心に合うか」で開封するかを判断している。

社名や差出人名でタイトルの文字数を圧迫するならば、取り除いてしまった方が成果につながることが多いです。

一方でメルマガ配信先のお客様の中で自社の社名やブランド名の認知度が高いと考えている場合は、それらの固有名詞をタイトルに入れるべきです。

ポイント4 本文はシンプルに

セミナーの申込ページを別で用意している場合は、申込ページへのリンクがすぐにわかるシンプルな本文にすべきです。

本文にもある程度内容を記載しなければと考えがちですが、細かいタイムテーブルや注意事項、講師のプロフィールなどは申込ページにも記載しているでしょう。

申込みフォームが存在しないメール本文で情報を提供して申込を判断してもらうより、まず申込ページに移動してもらい、すぐに申込ができるようなページ上で情報を提供して、判断してもらう方が申込率は上がりやすいです。

まとめ

弊社で行ってきたセミナー集客メールのタイトルについて、弊社が考える作成のポイントをご紹介しました。

大事なのは、「ターゲットの方が簡単にメールを見つけてもらえるよう、受信者目線でわかりやすくとシンプルに」を意識することだと考えています。

ぜひ自社で数値分析をしながらメルマガの成果を上げていってください。


この記事を書いた人

鈴木 彩実
鈴木 彩実 | BeMARKEマーケター/編集者

アジタスおよびグループ会社にて、SFA、MAの導入を担当し設計から社内での定着支援を担当。BeMARKEではメール配信、MA・SFAの運用、広告運用などのマーケティングを広く担当しつつ、自らコンテンツ制作も行う。さらに別事業の商談創出も兼任。自身もマーケターだからこそ語れる気づきや切り口が強み。  

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