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コンテンツSEOを強化できるツール16選を無料&有料あわせて解説

コンテンツSEOを強化できるツール16選を無料&有料あわせて解説

良質なコンテンツを作成してサイトへの集客力を高め、売上やコンバージョンアップを目指すコンテンツSEOは、Webマーケティングの基本といえるでしょう。しかし、ただ文章を作成しても効果が出るものではなく、競合調査やデータ分析に基づいたコンテンツ設計が重要になります。その際に活用できるのが、競合サイトやキーワードなどを分析できるコンテンツSEOツールです。この記事では、コンテンツSEOを強化するツールの選び方や、ステップごとにおすすめのツールを紹介します。

目次

1.コンテンツSEOを強化するツールの選び方

コンテンツSEOツールとは、良質なコンテンツ制作によって検索結果の上位表示を目指し、集客を強化するための調査・分析を支援してくれるツールです。コンテンツSEOツールにはさまざまな種類が存在しますが、中でも強化したい内容にマッチするツールを選ぶことがポイントになります。

例えば競合調査を行いたい場合はキーワード調査ツールを使うのではなく、競合調査ツールを使うといったように、適切なツールを選ぶことが重要です。ツールは無料から有料まで多様なサービスが提供されており、サービスによって機能が異なります。特に有料ツールはコストがかかるため、自社が分析・調査する際にどこまでの機能を求めるのかをあらかじめ精査し、適切に選定しましょう。

コンテンツSEOはおおまかに以下のステップで行います。まずは自社にとって課題となっているステップを洗い出しましょう。

コンテンツSEOを実施する際の手順を示した画像

【STEP1】競合調査

ベンチマークとしている競合サイトの特徴を調査します。各キーワードにおける検索順位や、多くのアクセスを獲得しているキーワードなどを調査し、コンテンツ作成のヒントにします。

【STEP2】キーワード調査・選定

コンテンツの軸とするキーワードを選定するために、検索ボリュームや上位表示獲得の難易度などを調査します。検索ボリュームが多いキーワードは多くの流入が見込める一方で、上位表示獲得が難しい傾向にあります。一方、ボリュームの少ないキーワードは流入数こそ少なくなりますが上位表示をねらいやすく、自社製品・サービスとマッチした内容であればコンバージョンにつながりやすい点が特徴です。

【STEP3】コンテンツ制作

選定したキーワードを盛り込んだコンテンツを制作します。ユーザーが抱える悩みや課題を解決するコンテンツに仕上げることで、ユーザーの満足度を高められます。

【STEP4】効果測定・改善

公開したコンテンツは定期的に効果測定し、課題があれば改善します。また、古くなった情報をアップデートしてメンテナンスします。

2.絶対に利用すべきGoogleの無料ツール2選

効果測定に役立つ「Googleアナリティクス」とSEOに役立つ「Googleサーチコンソール」は、コンテンツSEOを実施する上で必須のツールです。それぞれの特徴を解説します。

Googleアナリティクス(無料)

出典:Googleアナリティクス公式サイト

アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスは、コンテンツのPV数やセッション数、流入元、滞在時間、離脱率など、コンテンツの効果測定と改善に欠かせないデータを調査できます。

ユーザーのサイト内での行動を詳しく調査できるため、例えば直帰率の高いコンテンツは内部リンクを貼って回遊率の改善を図るなど、具体的な改善施策の検討につなげられます。また、サイトに訪れたユーザーの性別や年齢層、居住地域などのデータも閲覧可能なため、ペルソナを設定する際にも参考にできるでしょう。コンテンツSEOのみならず、サイト全体のアクセス解析や改善にも活用できるため、必ず導入することをおすすめします。

Googleサーチコンソール(無料)

出典:Googleサーチコンソール公式サイト

Googleサーチコンソールは、自社サイトのSEO状況の調査に活用できるツールです。何の検索キーワードで自社サイトに辿り着いたのかなど、サイト流入前のユーザーの行動を把握できる点が特徴です。検索結果での平均掲載順位やクリック率といったデータのほかに、タイトルやディスクリプションの重複箇所なども調査できます。

また、ページの表示速度やモバイルフレンドリー対応状況といった、内部対策に欠かせない指標の分析にも対応しています。キーワード選定や内部対策など、幅広いSEO施策に活用できるでしょう。

3.競合調査ツール5選

上位表示されている競合サイトのデータ分析に役立つのが、競合調査ツールです。上位表示されているキーワードやサイトのアクセス数、流入元といったデータを分析できます。調査内容を生かし、競合サイトよりも優れたコンテンツ制作に役立てましょう。

  • SimilarWeb(無料)
  • seo-spider(無料)
  • semrush(有料)
  • Ahrefs(有料)
  • Meet Link Explorer(有料)

SimilarWeb(無料)

出典:SimilarWeb公式サイト

SimilarWebは、日本語にも対応した無料の競合調査ツールです。競合サイトのURLを入力するだけで、そのサイトのPV数やユーザー数、流入元の割合、検索キーワードなどの推測値が分析できます。また、競合サイトの類似サイトなども抽出可能です。

無料プランは簡単な分析のみに対応していますが、有料プランではより高度かつ詳細なデータを分析できるようになります。競合分析をもとにコンテンツSEOを強化したいという場合は、有料プランの利用も検討すると良いでしょう。

Screaming Frog SEO Spider(無料)

出典:Screaming Frog SEO Spider公式サイト

Screaming Frog SEO Spiderは、無料でタイトルタグやmetaタグ、hタグを抽出できるツールです。またリンク切れの状況やリダイレクト・エラーの検出、重複コンテンツの調査にも対応しています。

URLを入力するだけで対象サイトのSEO状況が一覧化されるため、競合調査のみならず自社サイトの内部対策にも活用できるでしょう。基本的な情報の調査は無料で利用でき、より高度な分析ができる有料プランも提供されています。

semrush(有料)

出典:semrush公式サイト

SEOはもちろんのこと、Web広告やSNSなど、デジタルマーケティング全般の競合調査ができるツールです。競合分析を軸にターゲットキーワードを発見したり、順位変動をモニタリングしたりと、効率的な分析が可能になります。

広告分析では競合サイトの入札キーワードや広告文が分析でき、キャンペーンの立案を支援してくれます。また、競合他社のSNSの投稿パターンを調査して、エンゲージメント向上につなげる機能も搭載されています。有料のツールではありますが、導入して幅広い機能を活用すれば、戦略的なデジタルマーケティングを実現できるでしょう。

Ahrefs(有料)

出典:Ahrefs公式サイト

競合サイトの被リンクを調査する際に役立つのがAhrefsです。競合サイトにリンクしているサイトの情報や、その品質を調査できます。また、競合のキーワード順位や検索流入の多いページの分析、有料検索広告の状況調査などにも対応しています。

世界的に人気のSEOツールであり、日本語にも対応しているので利用しやすくなっています。有料のツールですが無料のトライアルも用意されているため、使い勝手を試してからの契約も可能です。

Meet Link Explorer(有料)

出典:Meet Link Explorer公式サイト

Meet Link Explorerも被リンク調査ツールです。被リンクの一覧から影響力の強いリンク先、スパムスコアの高いリンク先などを調査できます。また、被リンク先のテキストの情報も調査できるため、どのような形でサイトが紹介されているかを把握可能です。

30日間の無料トライアル後、有料プランに移行するため、一度使いやすさを試してみると良いでしょう。

4.キーワード調査・順位チェックツール4選

コンテンツSEOの効果を高めていくためには、ユーザーがどのようなキーワードで検索をしているのかや、自社コンテンツが特定のキーワードでどのくらいの検索順位を獲得できているのかを正しく把握しておかなければなりません。本章ではキーワード調査や順位チェックの際に活用できるツールを紹介します。

Googleキーワードプランナー(無料)

出典:Googleキーワードプランナー公式サイト

Googleキーワードプランナーは、Googleが無料提供しているキーワード調査用ツールです。

使い方は非常に簡単で、調査したいキーワードを指定すれば、その検索ボリュームや関連キーワード、さらに競合サイト数などが表示されます。またGoogle広告に関連するツールでもあるため、広告の入札単価なども調べることができ、その金額からもキーワードの人気度や効果を推測できるでしょう。

ただし、キーワードの検索ボリュームはあくまでもGoogle広告の表示回数にひも付いているため、広告があまり出されていないような珍しいキーワードの数値は、必ずしも実情とは合致しない場合もあります。

ラッコキーワード(無料)

出典:ラッコキーワード公式サイト

ラッコキーワードは無料のキーワード調査ツールです。

調査したいキーワードを入力すると、そのキーワードの検索ボリュームや、サジェストされている言葉、競合サイトで頻出しているキーワードなどを調べられます。またLSIワードと呼ばれる、キーワードと関連性のある言葉についても調査できるため、特定のキーワードでコンテンツ制作を行う際の強い味方になってくれるでしょう。

基本無料で利用ができますが、会員登録をしないと一日の検索は5件までとなっているため注意が必要です。

GMO順位チェッカー(有料)

出典:GMO順位チェッカー公式サイト

GMO順位チェッカーはクラウド型の順位チェックツールで、指定するキーワードでどのサイトが上位を獲得しているのかを素早く調査できます。

クラウドサービスであるため、移動中や客先などでも利用できる利便性の高さが強みで、個人はもちろん法人での導入実績が豊富です。また同業他社のサービスよりも安い金額設定になっているのも魅力の一つといえるでしょう。

自社内のマーケティング施策として利用するだけでなく、事業としてマーケティング支援を行っていく場合にも活用可能です。

Nobilista(有料)

出典:Nobilista公式サイト

Nobilistaはクラウド型の順位チェックツールです。登録したキーワードの検索順位(1~100位まで)・前日比を毎日自動で更新してくれるため、自社コンテンツの順位状況を手軽に把握でき、コンテンツSEOの改善に役立てられます。

基本的な情報を集約したキーワードレポート以外にも、グループレポートや競合比較レポートといった複数のレポートを表示でき、多角的な分析が可能です。共有URL機能を利用すれば、外部のクライアントに簡単に検索順位を共有できるため、Web事業者にも活用しやすいサービスといえます。

5.コンテンツ制作に役立つSEOツール5選

実際にコンテンツを制作していくタイミングで役立つSEOツールを紹介していきます。

  • MIERUCA(有料)
  • SEARCH WRITE(有料)
  • TACT SEO(有料)
  • Emmatools(有料)
  • tami-co(有料)

MIERUCA(有料)

出典:MIERUCA公式サイト

MIERUCAは、1,700社で導入実績がある有名SEOツールの一つです。

キーワード調査や分析の機能にたけており、上位表示を狙うためのコンテンツ制作に役立てられます。また「見える化」の名の通り、検索ユーザーのインサイトや内部対策の改善点、ヒートマップなど、さまざまなデータを見える化して分析できるなど、コンテンツSEOに求められる機能が一通りそろっています。

SEARCH WRITE(有料)

出典:SEARCH WRITE公式サイト

SEARCH WRITEは「分かりやすさ」や「使いやすさ」に定評のあるSEOツールです。

コンテンツSEOにおいて狙うべきキーワードを提案してくれたり、競合サイトの見出しを一覧で見られたり、キーワード調査ツールとして考えても非常に優れたツールであるといえるでしょう。

加えて、行った施策やその効果を同ツール内で管理できる機能も備えており、PDCAを回しやすいのも魅力です。

TACT SEO(有料)

出典:TACT SEO公式サイト

TACT SEOは、SEOにおける自社の課題を抽出してくれるSEOツールです。

メインである課題発見機能では、自サイトと競合サイトを比較してSEOの観点で分析し、手を加えるべき箇所を示してくれます。またキーワードのグループピング機能があり、上位表示されているサイト内で頻出するキーワードをグルーピングしてくれるため、キーワード調査でも活用できます。

Emmatools(有料)

出典:Emmatools公式サイト

Emmatoolsは、コンテンツ制作時に効果を発揮するSEOツールです。

Emmatoolsを使えば、作成したコンテンツを独自のアルゴリズムによってリアルタイムでスコアリングしてくれるため、その指示にしたがって記事を執筆していくだけで、誰でも簡単にSEOに優れたコンテンツが制作可能です。

また外部ライター管理機能が搭載されており、アカウントを発行すれば外部ライターでもツールを利用することができます。そのため、制作を外部に依頼する場合でもコンテンツの品質を高く保てるようになるでしょう。

tami-co(有料)

出典:tami-co公式サイト

tami-coは、SEOに優れたコンテンツ制作を強力にサポートしてくれるツールです。

競合サイトなどの情報からコンテンツに盛り込むべきキーワードを抽出したり、作成したタイトルの採点機能やAIによるタイトル自動生成機能があったりと、コンテンツSEOに初めて挑戦するという人でも使いやすい機能が集約されています。

6.まとめ

コンテンツSEOに活用できるツールを紹介しました。コンテンツSEOは、ただやみくもにコンテンツを投下すれば効果が期待できるというものではありません。ツールを有効活用しながら、制作の手順に沿って取り組んでいくようにしましょう。慣れないうちは無料ツールを使い、より精度を高めていきたい場面で有料ツールを導入する方法もおすすめです。


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この記事を書いた人

BeMARKE編集部
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