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ホワイトペーパーのデザイン作成のポイントを具体例で解説!【テンプレート・作成ツール紹介】

ホワイトペーパーのデザイン作成のポイントを具体例で解説!【テンプレート・作成ツール紹介】

ホワイトペーパー作成でデザインは重要なポイントですが「デザインをどうしたら良いか分からない」というお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ホワイトペーパーのデザインポイントを実際のホワイトペーパーを例に具体的に解説します。ホワイトペーパー作成のツール、テンプレートも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ホワイトペーパーのデザインで押さえるポイント

ユーザーにダウンロードしてもらい、最後まで読まれるホワイトペーパーを作成するにはデザインを意識する必要があります。1ページの情報量を整理したり、フォントサイズの調整や図表を効果的に使ったりすることで、ホワイトペーパーの視認性や可読性が向上します。

ユーザーにとって読みやすいホワイトペーパーを作成するためのデザインのポイントを詳しく見ていきましょう。

テイストとテーマカラー

フォントやイラストに統一性を持たせることで、デザイン性の高いホワイトペーパーになります。使用するカラー、イラストや図のテイストの統一感がないと企業のイメージダウンにつながる可能性もあります。あらかじめ社内でデザインの方針を決めておくと、統一感を出せます。

ホワイトペーパーで使用するフォントカラーは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色に絞ると見やすくなります。

配色例
配色例

メリハリのあるフォントサイズ・カラー

文章を読みやすくするためには、フォントサイズやカラーを工夫します。見出しや強調したい部分のフォントを大きくしたり、色を変えたりすることでメリハリが出て、読みやすくなります。

簡単なことですがホワイトペーパー全体の見やすさが向上するので、ぜひ意識してみましょう。

図表・イラストを使う

ホワイトペーパーでは、図表やイラストをバランス良く使い読みやすくすることが重要です。文章のみでは読みづらい印象を与えてしまい、読者の離脱につながってしまいます。

図表、イラストを活用することで、視覚的に内容が理解しやすくなります。特に解説部分では表や図解を取り入れて、要点がつかみやすくなるよう工夫しましょう。

余白と文字数

余白と文字数もホワイトペーパーの読みやすさにとって、重要なポイントです。余白が少なく、文字数が多いと圧迫感があり、読みづらくなってしまいます。

図表にしたり、箇条書きを使ったりすることで、文字数を減らし余白を作れます。

テンプレートを参考にする

初めてホワイトペーパーを作成する場合、いちからレイアウトとデザインを作るのはハードルが高く時間もかかってしまいます。ホワイトペーパーのテンプレートを参考にしながら、ここで紹介したデザインのポイントを反映していくことで、初心者でも簡単に読みやすいホワイトペーパーが作成できます。

BeMARKEでは、汎用的なホワイトペーパーのテンプレートを下記リンク先からダウンロード可能です。参考となるテンプレートをお探しの方は、ぜひ活用してください。

【ダウンロード】シンプルだから使いやすい! ホワイトペーパーテンプレート

2.ホワイトペーパーのデザインサンプル

ここではBeMARKEの実際のホワイトペーパーを例に、デザイン例を紹介します。

表紙のデザイン

表紙はホワイトペーパーのデザインの観点で最も重要なページです。ホワイトペーパーの表紙はダウンロードサイトに表示することも多く、読み手の興味をひく魅力的なデザインにする必要があります

表紙の要素はタイトル、サブタイトル、企業ロゴ、イメージ画像・イラストなどです。表紙のデザイン例を実際のホワイトペーパーを見ながら下の3パターンを紹介します。

  • イラストを使ったデザイン
  • 写真を使ったデザイン
  • テキストメインのデザイン

イラストを使ったデザイン

イラストを使った表紙デザインの例です。

イラストを使った表紙デザインの例

参考資料:はじめてのウェビナー設計 TOTAL GUIDE BOOK

この例ではウェビナー設計というテーマに合わせ、ウェビナーを開催する人のイメージのイラストです。イラストで印象づけるとともに、タイトルもしっかり強調しましょう。

デザイナーやそれに準ずる人に制作を依頼できる場合は、イメージに合ったイラストを使うことでクオリティが高いと感じてもらえます。

写真を使ったデザイン

次に写真を使った表紙デザインの例です。

写真を使った表紙デザインの例

参考資料:ホワイトペーパー完全ガイド

ホワイトペーパーの内容に合った写真を背景に使用します。この例では、ホワイトペーパーで成果が出た様子をイメージさせる写真を使っています。写真のインパクトで他のホワイトペーパーと差別化できます。

写真に限らず背景にイメージを用いることで、タイトルが目立たなくなってしまう場合もあります。写真の場合はグレースケールにする、タイトル部分に背景を別につけるなど、タイトルの視認性に気をつけましょう。

テキストメインのデザイン

テキストメインの表紙デザイン例です。

テキストメインの表紙デザイン例

参考資料:【マーケター必見】BtoBマーケティング手法23選を無料ダウンロード

イラストなどのイメージを使わないことで、タイトルを強調できます。単調にならないよう、強調したいキーワードや数字のフォントを大きくする、色を変えるなどの工夫が必要です。

シンプルなように見えますが、ストレートに伝えたいことを届けられます。

目次のデザイン

目次は資料内容がひと目で分かるようにまとめます。目次を見ることで、読者が求めている情報が記載されているかどうかが分かることが大事です。

見やすさのために、文字を大きめにし、表紙のカラー、テイストに合わせたデザインにすると統一感が出ます。次に実際のホワイトペーパーを見ながら2つの目次例を紹介します。

ページごとの目次

1つ目は1ページごとの内容をまとめた目次です。ホワイトペーパーは基本的に1ページ1テーマで作るため、ほとんどはこのパターンです。

ページごとの目次例

参考資料:BtoB企業のためのデジタルマーケティング入門ガイド【無料ダウンロード】

この資料では導入と目次が同じページにまとまっています。ページ下部の目次はページ番号のフォントカラーを変えることで、強調され見やすくなっています。

項目ごとの目次

次に項目ごとの目次デザイン例です。

項目ごとの目次デザイン例

参考資料:【マーケター必見】BtoBマーケティング手法23選を無料ダウンロード

この資料では23のマーケティング手法を紹介する辞書的なタイプで、1ページに複数の項目が含まれます。そのため、項目ごとにページ番号を示した目次になっています。

大項目ごとにテーマカラーを変えることで、視認性を高められます。

中身のデザイン

中身の基本的な情報は、章番号、章タイトル、ページタイトル、本文、図表です。基本的に1ページ1テーマにし、さらに導線を整えることで、読者の読みやすさに配慮しましょう

ホワイトペーパーでよく用いられる次の項目について、実際のホワイトペーパーを例に示しながら解説します。

  • 図表
  • フロー
  • チェックリスト
  • 事例紹介

図表

まずは図表の例です。

図表の例

参考資料:はじめてのウェビナー設計 TOTAL GUIDE BOOK

文章量を減らし、情報量を整理するには図表が効果的です。特に数値データ、項目ごとの比較は、図表を使うことで視覚的に理解しやすくなります。表に文章を入れる場合は、例のように長くならないよう要点を絞って簡潔にまとめます。

図表においてもホワイトペーパーのテーマカラーに沿って、配色すると統一感があり、見やすく視認性が良くなります。

フロー

次にフローの例です。

フローの例

参考資料:やるべき施策を見つける!リード育成基本の3つの実践ステップ

ステップごとに説明する場合は、このようなフロー図を使うことで分かりやすくなります。ユーザーはプロセスの流れに沿って説明を追えます。

フロー図は例のような図形を矢印で一方向の流れを説明する場合と、サイクル図のように始まりと終わりがなく循環する場合があります。「フローチャート」で検索するとさまざまな図の例が出てくるので、説明するものの関係性に合わせて選びましょう。

チェックリスト

次にチェックリストの例です。

チェックリストの例

参考資料:MA活用の前提条件と選定の進め方

ノウハウを伝えるホワイトペーパーで使われることが多い方法です。項目のみを羅列するのではなく表にまとめることで、カテゴリごとにチェックすべきポイントが分かりやすくなります。チェックボックスを挿入すると、ユーザーが実際の業務で使いやすくなり、ダウンロードしたホワイトペーパーの利用率が上がるためおすすめです。

事例紹介

最後に事例紹介の例です。

事例紹介の例

参考資料:CPA2300円で350人集客したウェビナーの 集客施策ポートフォリオレポート

事例紹介は、自社製品・サービスの導入によって課題を解決した、または売上アップを成し遂げた企業の成功事例を紹介します。ユーザーが最も知りたい情報のフォントサイズ、カラーを変えることで、注目を促します。

例のように実際の利用画面や課題解決までの工程の図で紹介すると、ユーザーがイメージしやすくなります。

3.ホワイトペーパーの作成ツール5種

ホワイトペーパーの作成ツールとして代表的な5種類を紹介します。

Microsoft PowerPoint

Microsoft PowerPointは、Microsoft社が提供するプレゼンテーションソフトです。簡単な操作で文章や図形、グラフが挿入でき、テーマの設定で全体のカラーを統一できるため、デザインの専門知識がなくても簡単に作成できます。

PowerPointのホワイトペーパー用デザインテンプレートがさまざまなサイトで公開されているため、手軽に作成したい場合におすすめです。一方で、デザイン性の高いホワイトペーパーを作るには向いていないため、デザインの凝ったホワイトペーパーを作る場合は、他のツールを検討する必要があります。

Adobe Illustrator

Adobe Illustratorは、Adobe社が提供するグラフィックツールです。プロのデザイナーも使うことの多いツールで、画像やグラフの作成、レイアウトも自由にできます。

機能が豊富なため、デザイン性の高いホワイトペーパーを作成できますが、操作の難易度が高く上級者向きです。デメリットとして、ページ数が増えると操作が重たくなる可能性があります。

Adobe Express

Adobe Expressは、Adobe社が提供するデザインツールです。直感的な操作でデザインできるため、Illustratorより簡単に、本格的なデザインのホワイトペーパーを作成できます。

ホワイトペーパー用のデザインが豊富に用意されているため、簡単にデザイン性の高いホワイトペーパーを作りたい場合に向いています。基本機能は無料で使えることも魅力です。

CANVA

CANVAはオーストラリアの企業が提供するオンラインデザインツールです。Adobe Express同様、直感的に操作できるため、簡単に凝ったデザインのホワイトペーパーを作成できます。

テンプレートやイラスト、アイコン素材も豊富で、基本機能は無料で使えます。デザインソフトを使用したことのない方におすすめです。

Figma

Figmaはブラウザ上で共同編集ができるオンラインデザインツールです。直感的に操作でき、無料版でも多くの機能が利用できます。

複数人でファイルを編集できるため、ホワイトペーパー制作にかかわる人たちとデータを共有しながら作成することが可能です。アカウントの有無に限らず、URLの共有でデザインを確認することもできます。

4.まとめ

多くのユーザーにホワイトペーパーを届けるには内容はもちろん、手にとってもらえる魅力的な表紙と読みやすさを意識したデザインが重要です。そのためにはデザインを工夫することでホワイトペーパーの視認性や可読性を向上できると良いでしょう。

デザインをはじめから作ることに時間をかけられない方は、テンプレートを利用し、ここで紹介したポイントを実践してみてください。ユーザーにとって見やすく分かりやすいホワイトペーパーを作成しましょう。


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この記事を書いた人

BeMARKE編集部
BeMARKE編集部

BeMARKE(ビーマーケ)は、BtoBマーケティングの課題解決メディアです。 BtoBマーケティングのあらゆる局面に新しい気づきを提供し、リアルで使える「ノウハウ」を発信します。

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