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インハウスマーケティングとは?インハウス化のメリットと注意点から成功させるポイントまで紹介

インハウスマーケティングとは?インハウス化のメリットと注意点から成功させるポイントまで紹介

インハウスマーケティングはマーケティングを社内のリソースのみで実施することです。インハウスマーケティングを検討しているが「どのようなメリットやデメリットがあるのか」「どのように進めたら良いのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、インハウスマーケティングのメリットと注意点、成功させるポイントまで解説します。マーケティングのインハウス化を考えている方は参考にしてみてください。

目次

1.インハウスマーケティングとは

インハウス(in-house)マーケティングとは、企業がマーケティング業務を外部委託せずに自社内で実施することです。インハウスマーケティングへの取り組みをインハウス化と呼びます。

インハウスマーケティングでは、戦略の立案・実行、施策の実施、運用のすべてまたは一部を社内のリソースで行います。

インハウス化を検討する業務

インハウス化を検討すると良いマーケティング業務は、マーケティング戦略の立案やWeb広告の制作・運用、オウンドメディア運用、SNS運用が挙げられます。一方、完全にインハウス化することが難しい業務は、新聞広告や交通広告などのオフライン広告です。

いずれの業務もインハウス化するには専門知識が必要です。まずは社内で専門知識を持つ領域からインハウス化を検討してみるのが良いでしょう。

マーケティングをインハウス化すべきか

マーケティングをインハウス化すべきかについては、インハウス化のメリットとデメリット、必要なリソースを理解した上で、自社の状況と中長期的に達成したい目標に合うかどうかで判断する必要があります。

インハウス化することで、自社の強み戦略を深く理解でき、その結果自社に最適なマーケティング施策を行えるようになります。マーケティング業務の外注では、委託先はマーケティング業務一部や個別の案件を担当するため、施策が個別最適化される可能性があります。インハウスマーケティングでは、社内のマーケティング戦略や状況を把握した上で施策を実施できるため、施策全体を最適化できるでしょう。

ただし、マーケティングのインハウス化にはタイミングが重要です。インハウス化を軌道に乗せるには時間とコストがかかります。インハウス化に必要なリソースを確保できる状況か見極めてから取り組み、徐々にインハウス化を進めましょう。

2.インハウスマーケティングのメリット

インハウスマーケティングのメリットについて紹介します。

  • コストを削減できる
  • ノウハウを社内に蓄積できる
  • 社内の意思決定のスピードを上げられる

コストを削減できる

インハウスマーケティングでは、外注する場合に比べて外部委託の代理店やコンサルタントへ支払う費用を削減できます。コンサルティング・サービスを利用すると数10万~100万ほど費用がかかりますが、インハウス化によりその分の費用を抑えられます。

マーケティング業務を外部委託する場合、代理店やコンサルタントとのコミュニケーションを取る手間が発生します。またマーケティングに社内外の多くの人が関わることで、意思疎通や意思決定に時間が取られてしまうでしょう。インハウスマーケティングでは社内でのコミュニケーションが大部分となるため、コストを削減でき生産性の向上が期待できます。

ノウハウを社内に蓄積できる

インハウスマーケティングでは一連のマーケティング業務を社内で行うため、マーケティングに関する知識やノウハウを社内に蓄積できます。外部委託では調査や施策を実施した成果の報告を得られますが、それに至る過程のノウハウは実際に社内の人材がマーケティングを主導して行うことで得られます。

マーケティングを効果的に行うには市場や顧客について深く理解する必要があるため、知識やノウハウの蓄積により効果的な戦略立案や事業拡大につながるでしょう。また、担当者の知識やノウハウの習得により、社内にマーケティングの専門家を増やせます。

施策実行までのスピードを上げられる

マーケティングをインハウス化すると、施策の改善に関する社内の意思決定や施策実行、課題解決スピードを上げられます。インハウスマーケティングでは施策の実行から評価まで社内で行うため、課題を見つけ次第すぐに対応を取れるためです。一方で外部委託の場合は、施策の成果報告を受けるまでの時間やコミュニケーションコストがかかるため、施策や改善策の実行までに時間を要します。

スピード重視のマーケティングでは素早く意思決定を行い、PDCAを回すことでより良い成果につながります。

3.インハウスマーケティングの注意点

インハウスマーケティングに取り組む前に注意点も理解しておきましょう。

  • 専門性の高い人材が必要になる
  • 属人化してしまう可能性がある
  • 最新情報を自社で入手する必要がある

専門性の高い人材が必要になる

マーケティングには専門知識やスキルが必要なため、マーケティング知識を持つ人が社内にいない場合は人材を採用または育成しなければなりません。

人材の採用や育成には時間と費用がかかります。育成した人材が異動や離職で離れてしまうと、再度コストがかかってしまう可能性も想定しておきましょう。

属人化してしまう可能性がある

マーケティングには経験とノウハウが必要なため、施策を検討・実施が知識を持った一部の担当者に限定され、業務が属人化してしまう可能性があります。担当者のマーケティング経験により、同じ業務を行っても担当者によって成果に差が出る場合もあるでしょう。

属人化によって、1人の担当者に業務の負担が偏ってしまうこと、担当者が離職した際にノウハウが途絶えてしまうことにつながる可能性があります。属人化を防ぐためには、業務のマニュアル化やノウハウの社内共有が必要です。

最新情報を自社で入手する必要がある

社内の人材のみでマーケティングを行うと、最新情報を自社で入手しなければなりません。マーケティングの代理店やコンサルタントの専門家は常に新しい情報をアップデートしているため、代理店などを利用していると最新の情報や自社にないノウハウを得られる場合があります。

最新情報を得るためには、積極的に外部の情報にアクセスすることが必要です。インハウス化には市場調査やセミナー、業界のコミュニティへの参加で情報を取りに行くためのコストがかかるとこを想定しておきましょう。

4.インハウスマーケティングを成功させるポイント

インハウスマーケティングを成功させるには、次のポイントを押さえましょう。

  • 徐々にインハウス化する
  • 人材育成にコストをかける
  • ノウハウの共有と仕組み化を行う
  • すべての業務をインハウス化させようとしない

徐々にインハウス化する

インハウス化は自社のリソースを把握した上で計画を立て、徐々に進めていくことがおすすめです。一連のマーケティング業務を一度にインハウス化しようとすると、リソースが足りずに他の業務に支障が出てしまう場合があります。

インハウス化を成功させるには、外部のコンサルタントからアドバイスを得ることも効果的です。社内のリソースに合わせて可能な業務から徐々にインハウス化を進めましょう。

人材育成にコストをかける

マーケティングには専門知識を持った人材が必要なため、人材の育成・社員のスキル習得にコストをかけなくてはなりません。インハウスマーケティングに求められるスキルは、仮説検証と分析スキルからクリエイティブ制作スキルまで多岐にわたります。

人材育成には社内の研修やトレーニングの他に、外部のセミナーや研修の参加が効果的です。社外の専門家による研修は、自社にないノウハウも習得できるためおすすめです。

ノウハウの共有と仕組み化を行う

社内でマーケティングについてのノウハウや情報を共有、マニュアル作成を行い、業務の仕組み化を行う必要があります。仕組み化は、マーケティング業務の負担が一部の社員に偏ることを防ぎ、業務の属人化防止にもつながります。

ノウハウの共有にはミーティングや社内勉強会の実施が効果的です。情報の共有は、社内のコミュニケーションを活発化し、施策実行の効率化にもつながります。また仕組み化は、マーケティングツールの導入・活用も効果的です。

すべての業務をインハウス化させようとしない

自社の状況や事業フェーズによっては、インハウス化はせずにマーケティング業務を外注した方がコストを抑えられる場合があります。特にインハウスマーケティングは軌道に乗るまで人材確保・育成への時間や予算がかかる可能性があります。

自社のリソースを把握した上でインハウス化すべき業務と外部委託する業務を分類し、効率的にマーケティングを進められるようバランスを取ることが重要です。

5.まとめ

インハウスマーケティングとは、外部委託などを利用せずに自社のリソースのみでマーケティングを行うことです。インハウスマーケティングにはコスト削減や社内のマーケティング知識の蓄積、マーケティング活動の効率化といったメリットがある一方、人材育成や属人化、情報収集など社内で解決しなければならない課題もあります。

本記事では、インハウスマーケティングを成功させるポイントについても紹介しました。マーケティングのインハウス化を考えている方は、メリットと注意点、成功のポイントを押さえて、インハウス化に取り組んでみてください。


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この記事を書いた人

縫村 優
縫村 優 | ライター

サイエンス分野から一転、BtoBマーケティングの世界へ。BeMARKE編集部でコンテンツ制作を担当。読者が実践的な知識を得られるコンテンツを提供するため、BtoBマーケティングに携わる人たちの声に耳を傾けている。

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