基本ノウハウ

被リンクとは?調べ方からSEOに重要な良質な増やし方・対策まで徹底解説11選

SEO
被リンクとは?調べ方からSEOに重要な良質な増やし方・対策まで徹底解説11選

被リンクは、SEO対策をおこなう上で重要なトピックの1つです。被リンク対策を徹底することで、サイトの評価や検索結果の表示順位を上げる効果が期待できます。本記事では、被リンクとSEOとの関係について解説した上で、良い被リンクを増やすためにできる11の手法を紹介しています。

目次

1.被リンクとは

被リンクとは、外部サイトに貼り付けられた、自社サイトへのリンクのことを指します。「外部リンク」「バックリンク」などと呼ばれることもあります。被リンクが貼られる主な場面としては、自社のサイトや記事が紹介されたときや、言及されたとき、引用されたときなどがあります。

2.被リンクとSEO

被リンクは、SEOと密接な関係があります。またSEOにおいて、被リンクは単に数が多ければ良いというものではありません。ここでは被リンクの重要性と、SEOに良い影響をもたらす被リンクと、そうではない被リンクを紹介します。

SEOで被リンクが重要な理由

被リンクは、Googleをはじめとする検索エンジンが、検索結果の表示順を決める際の指標の1つとしても利用されています。質の良い被リンクをたくさん獲得しているサイトや記事は、それだけ多くのユーザーから、支持や注目を集めているコンテンツと見なされ、検索結果の上位に表示されやすくなるのです。このためSEOを実施するのであれば、被リンク対策もおこなう必要があります。

SEOに良い被リンクとは

SEOに良い影響を与える被リンクには、次の3種類があります。

  • 自然発生した被リンク
  • 自サイトと関連性の高い被リンク
  • 評価が高いサイトからの被リンク

自発的な被リンクとは、ユーザーが自発的に貼った被リンクのことです。次に自分のサイトと関連性が高く、専門性が近いサイトからの被リンクは、遷移してきたユーザーにとって価値がある情報だと見なされ、こちらもSEOに良い影響を与えます。最後の検索エンジンから評価が高いサイトからの被リンクは、信頼できる被リンクと評価され、特にこの3つの中でも最もSEOに好ましい効果をもたらします。

SEOに悪い被リンクとは

次のような被リンクは、SEOに効果がありません。

  • 不自然な被リンク
  • 質の低いサイトからの被リンク

不自然な被リンクには、被リンクを稼ぐことだけを目的とした相互リンクページや、金銭で購入した被リンク、ボットを用いて自動的に貼り付けられたスパムリンクなどが該当します。またSEOのキーワードのみを羅列したページや、よそのサイトのコンテンツをコピーしたサイトは、質が低いサイトと見なされるだけでなく、そこに貼られたリンク自体も、良い評価を得ることはできません。このためこういった質の低いサイトからの被リンクも注意が必要です。

なぜなら質の悪い被リンクは検索エンジンからのペナルティ対象となり、表示順位を落とすおそれもあるからです。著しく悪質な被リンクに対しては、検索エンジンが提供する否認ツール※1を用いて、削除や否認をおこなう必要があります。

※1:Google Search Console ヘルプ「サイトへのリンクを否認する

3.良い被リンクの増やし方・対策11選

ここでは良質な被リンクを獲得するための、11の施策を紹介していきます。

独自性の高いコンテンツを作る

他のサイトと同じ内容にはせず、独自性の高いコンテンツを作りましょう。コピーコンテンツはもちろんご法度ですが、そうでなくても、検索してすぐに出てくる情報だけで記事を作成すると、同じ情報をソースとしたサイトと、内容が似通ってしまう場合があります。自ら行った取材やアンケート結果などの情報を加えたり、独自の見解を交えてみたりすることで、競合サイトとは差別化された、独自性の高いコンテンツを作成できます。

ニーズに合ったコンテンツを作る

ユーザーのニーズを満たすコンテンツは、他のユーザーにおすすめする形で被リンクを貼られることが多くなります。ニーズ(検索意図)は、自社サイトにたどり着いたユーザーがたどってきた経路や、検索されているキーワード、キーワードサジェストなどをチェックすることで、推測することができます。

監修者からリンクをもらう

専門家による監修は、被リンクの数を増やす効果が期待できます。被リンクを貼るユーザーは、そのコンテンツに掲載されている情報が正確なものであるのか、役に立つものであるのかを重視しています。その分野における専門家の監修が入ることで、コンテンツの信頼性が一段階上がり、ユーザーは安心して被リンクを貼ることができます。また専門家の監修は、検索エンジンがサイトの品質を評価する基準の1つでもあるため、被リンクを増やすだけではなく、それ自体にも検索順位を上げる効果があります。

インフォグラフィックを作成する

グラフや図など、情報を視覚的に分かりやすく表現したインフォグラフィックは、サイトの品質を一段階高め、ユーザーに共有されやすくなります。また優れたインフォグラフィックは、雑多な情報が流れる場所にあっても目を引きやすいため、流し読みされがちなプレスリリースやSNSとも好相性です。

逆画像検索をおこなう

自社サイトにインフォグラフィックや写真、イラストなどの画像データを掲載している場合、その画像を画像検索にかけると、よそのサイトに無断転載されたものを見つけることができます。こうした場合は、そのサイトの運営者にコンタクトを取ってみましょう。無断転載はルール違反ですから、削除を求めても良いのですが、SEOの観点でいうなら、引用元として被リンクの掲載を求めるのも有効です。

コンテンツをブラッシュアップする

最新の情報が反映されていることも、優れたコンテンツの条件の1つです。このため公開済みのコンテンツも放置することなく、ブラッシュアップを施し、質を高めたり、情報を常に最新のものにアップデートしたりすることも、SEOや被リンク対策には欠かせません。ブラッシュアップのきっかけは、関連する新商品の登場や、法律の変更、時間経過によるニーズの変化などさまざまです。

SNSを利用する

自社サイトの公式アカウントを用意し更新情報を発信することで、被リンクの獲得やSEO効果が狙えます。SNSでの共有そのものには、SEO効果はありません。しかしSNSで共有され、多くの人の目に触れれば、そのぶん他サイトで言及されたり、引用される形で被リンクを貼られたりすることも増えるため、結果的にSEO効果を高めることになります。

シェアボタンを設置する

コンテンツの冒頭や末尾にシェアボタンを設置することで、ユーザーにシェアを促せます。シェアボタンには、TwitterやFacebookといった主要なSNSのボタンや、Eメール、LINEなどで共有できるボタン、URLをクリップボードにコピーできるボタンなどがあります。

他サイトに寄稿する

他のサイトに寄稿すると、寄稿者のプロフィールとして自社サイトのリンクが掲載されるため、それだけで1件の被リンク獲得になります。また寄稿することで露出が増え、普段とは違ったユーザーの目に触れたり、ユーザーが自社サイトを訪れる導線を増やせたりと、アクセス数を伸ばす効果も期待できます。

相互リンクを貼る

相互リンクとは、自分のサイトと相手のサイトが、お互いにリンクを掲載することで被リンクを獲得する手法です。検索エンジン側から推奨されている方法ではありませんが、インターネット黎明期から行われてきた被リンク獲得手段であり、公開直後の小さなサイトであれば依然として効果が期待できます。関連性のないサイト同士との相互リンクは、質の悪いリンクと判断されますが、関連性の高いサイト同士での相互リンクはSEO効果を生み、関連情報を追いかけたいユーザーにとっても有益です。

リンク切れを起こしているサイトに連絡する

他のサイトを閲覧している際に、掲載したURLのリンク切れを見つけることがあります。リンク切れとは、リンク先のサイトが削除されていたり、URLが変更されているなどの理由で、リンクが正常に機能せずに「404ページ」や「このサイトにアクセスできません」といった画面が表示されたりする状態です。リンク切れを放置しておくと、Googleからの評価が下がりSEOに悪影響があります。自社サイトに関連する内容のサイトでリンク切れを発見した場合は、サイトの運営者にコンタクトを取り、切れているリンクを自社サイトへのリンクに差し替えてもらえないか依頼してみると良いでしょう。自社サイトは1件の被リンクを獲得できますし、相手のサイトもリンク切れによる悪影響を回避できるため、お互いにメリットがある手法です。

4.被リンクの調べ方

被リンクは、ツールを利用すれば簡単に調べることができます。

ここでは、もっとも一般的なツールであるGoogle Search Consoleについて解説し、その他のツールについても軽く触れていきます。

Google Search Consoleを使う

Google公式のGoogle Search Consoleは、無料で利用でき、被リンクを確認できるツールとして最も一般的なものです。獲得した被リンクの数や、ページごとの被リンク数、被リンクが貼られたサイトのURLなどが確認できます。調査の結果質の悪い被リンクを発見した場合は、2章で紹介したSearch Consoleの機能の1つである否認ツールを使用して否認することで、悪影響を回避することが可能です。

被リンク分析ツールを使う

被リンクを調べるために活用できるツールは、Google Search Consoleだけではありません。

Ahrefsは、被リンク分析に特化したツールです。有料ツールですが、更新スピードが早く、質の低い被リンクの追加をリアルタイムに通知したり、SNS上での反応を確認できたりと機能面ではGoogle Search Consoleよりも充実しています。無料体験版も公開されており、使用感を確認した上で導入できます。

Majesticも有料ツールです。被リンクの信頼性を図解してくれたり、被リンクの品質を0~100のスコアで評価表示したりと、必要な情報を直感的に分かりやすく表示することが特徴です。無料体験版では、数日ごとに異なるトピックのデータを確認できます。

Google Search Consoleよりもより踏み込んだ被リンク分析をおこないたい場合は、これらのツールの利用も検討してください。

5.まとめ

被リンクについて解説してきました。被リンクとは、外部サイトに貼り付けられた自社サイトへのリンクのことを指し、SEOにも影響を及ぼす項目です。

自社サイトと関連性の高いサイトのリンクや、評価の高いサイトからのリンクは、SEOに好影響を与えます。

一方で不自然な被リンクや、質の低い被リンクは悪影響を及ぼすため、ツールを用いて見つけ出し、削除依頼や否認などの対策を取る必要があります。

良質な被リンクの増やし方はいくつかあり、本記事では11の手法を紹介しました。いずれの方法でも、ユーザーに「シェアしたい」と思われる高品質なコンテンツを作成した上で、その露出を高めることがポイントです。今回ご紹介した方法を活用しつつ、ぜひ良い被リンク獲得を目指して下さい。


この記事に関連するお役立ち資料

この記事を書いた人

BeMARKE編集部
BeMARKE編集部

BeMARKE(ビーマーケ)は、BtoBマーケティングの課題解決メディアです。 BtoBマーケティングのあらゆる局面に新しい気づきを提供し、リアルで使える「ノウハウ」を発信します。

SNS:XYouTube

著者の最新記事

もっと読む >

あわせて読みたい