基本ノウハウ
「セミナーの集客を任されているが、なかなか人数が集まらない…」
「集客代行ってどうなの?」
「無料の集客サイトは使える?」
最大188名のオンラインセミナーを自社でも開催しているBeMARKEが、セミナーに集客する10の方法、集客の3ステップなど、効率的に集客する方法を解説します。無料のセミナー集客サイトやSNSの活用方法など、できる限りコストをかけずに効率良く集客するために役立ててください。
セミナー集客にはさまざまな方法があります。それぞれの方法の特徴と違いを把握し、その時々のセミナー内容やターゲットに合った集客方法を検討する必要があります。
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まずは、自社のWebサイトやメディアサイトなどでは、必ずPRをしましょう。コストがかからず、過去に開催したセミナーの情報をデータとして残せます。セミナー終了後には開催レポートや参加者の様子を載せておくと、次回以降の集客にも役立てられます。
セミナーを頻繁に開催したり、似たような内容のセミナーが定期的に開かれる場合には、セミナー用のLPを作成したり、申し込みフォームの作成が簡単にできるようなひな形を作成しておいても良いでしょう。
ブログの読者は、もともと自社のファンかリードである可能性が高く、効率の良い方法です。共感を得やすいブログの特性を生かし、執筆者の個性を出したり、その時々で異なる切り口にしたりすることで、セミナー開催をアピールできます。
例えば、BeMARKEのセミナー開催をブログでアピールする場合、同じセミナーについて告知する場合でも以下のようにさまざまな切り口からブログの記事が書けます。
検索でたどり着けば新規顧客に見てもらえる可能性も多少ありますが、セミナー開催までの期間が限られているため、基本的にはブログは既存顧客向けを意識して内容を発信するほうが良いでしょう。
メルマガはプッシュ型のアプローチであるため、短期間で直接的なアプローチをしたい場合に有効です。メールを確認してもらえるよう、忙しい月曜日の午前や金曜日、終業時間間際は避けるのが無難です。送る曜日や時間帯、件名に特に注意を払いましょう。
件名には開催日や無料セミナーであれば【無料】と記載し、タイトルは20文字程度に短く簡潔にまとめましょう。メールを開いてもらうために、社名などの不必要な情報は削ぎ落し、興味を引く件名にするよう心がけます。
参加する方の目的はさまざまであるため、同じセミナーの告知でも、ブログと同じように切り口を変えて複数回メールでアプローチすることが有効です。1度のメールでは見てもらえない可能性もあるため、しつこくない程度に何度かメルマガを送るのが有効です。
SNSは媒体の特性と集客したいターゲットによって使い分けましょう。無料で利用する他にも、属性を指定した広告出稿が可能なのでコストを抑えられる特徴があります。
実名利用が原則のFacebookは、企業の経営者や幹部陣も利用している場合も多く、登録されたユーザー情報から広告表示先が絞り込めます。また、専用のイベントページを作成し、参加者やセミナー主催者側が積極的に書き込みを行えば、友人・知人のタイムラインに表示されるため、集客の間口を広げられます。
Twitterはリツイートやハッシュタグによる、短期的な拡散力に優れています。有益性や、独自の視点・切り口などでこまめにツイートしたり、関連する情報を発信しているアカウントにコメントしたりして露出を増やせるでしょう。
いずれの場合でも、SNSでは古い情報が勝手に表示されることはほぼないので、集客期間中は定期的な更新がポイントです。
広告にはPPC広告や検索KWに連動して表示されるリスティング広告、業界紙やポータルサイトへの広告掲載などの方法があります。費用はかかりますが、能動的に情報を検索している相手に表示されるので、新規顧客にリーチできる可能性が高まります。
特定の業界に向けたセミナーであれば、業界ポータルサイトへの広告出稿は効果が高いといえます。
既存の顧客向けには、従来の方法でFAXやDMでセミナーの案内を送ることも検討しましょう。発送作業や印刷の手間はかかるものの、1件あたりのコストは安く済みます。
DMの場合はセミナーへの無料招待券や役立つ資料などのノベルティを同封し、「特別感」を演出するといった手法が有効です。先着申し込みや複数人での申し込みに特典をつけることも、申し込みのハードルを下げ、アクションを起こしやすくなるでしょう。
地道な手法ですが、これまでに自社と何らかの関わりがあり名刺交換をした方や過去のセミナー参加者、その友人・知人など、人脈を頼りに集客する方法もあります。
自社と接点がある方はその分野に関心のある可能性が高く、反応が望めます。過去のセミナー参加者に別のセミナーを勧めたり、紹介による割引を実施したりするなど、プラスアルファの特典をつけることで紹介してもらいやすくなります。
Webサイトを訪問したユーザーに対し、フォームやバナーなどをポップアップ表示するMA(マーケティングオートメーション)に備わる機能を活用する方法もあります。
ポップアップ表示は目をひきやすいので、閲覧者に興味・関心のある分野であれば内容に目を通してもらいやすいといえます。セミナーの申し込みフォームをポップアップさせる場合には、メールアドレスと名前のみなど、最低限の項目に絞って申し込みのハードルを下げましょう。
セミナー情報紹介サイトを活用する方法もあります。サイトにより、無料~月額数千円程度の安価で利用できるため、まずは試してほしい手法です。
集客サイト | 費用例 | 特徴 |
---|---|---|
こくちーずプロ | 無料セミナーなら無料で利用できる (有料セミナーの場合、チケット販売手数料4.8%+99円) |
・幅広いジャンルのセミナーを掲載
・ジャンル、エリア、無料イベントなど検索しやすい |
Doorkeeper | 月額 1,650~17,600円 | ・マーケティング系のセミナー情報も多い
・開催イベント数、機能により費用が異なる |
TECH PLAY | セミナー情報告知などの基本サービスは無料 | ・データ分析、DXなどIT系セミナー
・バナーやSNS広告運用などのオプションは有料 |
サイトにより、掲載されているセミナーのジャンルや強みが異なるので、いくつかのサイトを併用して掲載してみましょう。
代行会社の集客方法は、自社のセミナー集客サイトや専用LP、広告、メルマガ、テレアポなどさまざまです。集客代行会社が保有している顧客リストの中から、セミナーのターゲットや希望の集客数に応じて最適な方法で集客してくれるため、集客に関する知識や顧客リストが全くない状態でも集客できるメリットがあります。
従量課金制の3つのタイプ
費用(一例) | 特徴 | |
成果報酬型 | セミナー申し込み1件につき10,000~20,000円程度 | 成果が出なければ支払いが発生しないので費用対効果に優れる |
固定型 | 月額50万円~ | 成果にかかわらず高額な費用が発生するが、セミナー企画段階からのサポートもあり |
従量課金制 | メールDM 1万通 30,000円~ / FAX DM 5,000通 75,000円~ | 経営者向けなど、成果が見込みにくい場合の料金体系 |
成果報酬型では、ほとんどの場合初期費用や原稿作成料などは不要です。成果の分だけの支払いなので、費用対効果には優れています。固定型の料金体系は、セミナー企画段階から開催後のフォローまで一貫したサポートが魅力です。
セミナー開催経験が浅い方や、経営者層などの見込み顧客を獲得したい場合には代行会社の集客力に頼るのも手です。ただし全体的な費用はやはり高額になる傾向があるため、同じような集客方法をとるのであれば自社で集客するほうがコストはかかりません。また中にはノウハウや実績がない代行会社もあるので、慎重に選ぶ必要があります。
集客代行会社 | 費用例 | 集客方法 | 特徴 |
---|---|---|---|
Wiz Biz | 成果報酬型(1社あたり) オンライン:10,000円~ 来場型:16,000円~ |
・Wiz BizのWebサイト上の専用ページ ・同社顧客向けメルマガ | ・予算や集客上限数を決められる ・人数にかかわらず1社あたりの料金設定で良心的 |
日経BizGate | 成果報酬型(1名あたり) オンライン:15000円~ |
・日経電子版上のビジネスイベント情報に掲載 | ・日経読者層、経営層に効率的にアプローチできる |
株式会社アイアンドディー | 成果報酬型(1名あたり) 申し込み確定:17,500円 |
・コール集客
・LP集客 |
・今後のイベント案内など情報提供許諾の獲得
・メールアドレス・個人情報を獲得 |
上記の費用は各社のWebサイト上に掲載されている一例です。セミナーの内容やターゲットにより、価格は異なる場合があるため、詳細については問い合わせや見積もりが必要です。
セミナー集客の際には、既存顧客向け、新規顧客向けのそれぞれの方法を実施し、自社に関わる見込み顧客を増やすことが大切です。
既存顧客 | 新規顧客 | 費用 | |
---|---|---|---|
自社Webサイト | ◎ | △ | 無料~LP制作費 |
ブログ | ◎ | △ | 無料 |
メルマガ | ◎ | × | 無料 |
SNS | ○ | ◎ | 無料~広告費用 |
広告 | × | ◎ | 広告によりさまざま |
FAX/DM | ○ | × | 1通数十円~ |
人脈 | △ | △ | 無料 |
MAのポップアップや通知 | ○ | ○ | 無料~ポップアップの実装費 |
セミナー集客サイト | × | ◎ | 無料~月額数万円 |
セミナー集客代行 | × | ◎ | 成果報酬型で1件10,000円~ |
集客は1つの手段に頼るのではなく、いくつかの方法を組み合わせて行いましょう。
セミナーに集客するには、次の3つのステップでポイントをおさえて取り組みましょう。
・ターゲットや目的を明確にする
・セミナースケジュールの決定
・次のセミナー開催や商談に向けたフォロー
まず、セミナーを開催する際にはセミナーのターゲットやセミナーを開催する目的を絞り込む必要があります。セミナー開催の目的がリードの獲得なのか、商談なのかによってセミナーの内容やアピールの方法は異なります。セミナー料金を無料に設定して間口を広げるのか、有料として本気度の高い顧客をターゲットとするのかについても、慎重に考慮する必要があります。
セミナーのターゲットが決まったら、分かりやすく、魅力的で、目を引くタイトルを設定しましょう。例えば、以下の要素を盛り込むと良いでしょう。
・数字…開催日、最新、〇選、コストが1/3など、数字を入れて、目を引くように
・対象者…BtoB企業向け、マーケター向けなど、どんな方に参加してもらいたいのか分かるタイトルに
・限定感…先着〇名、今回限り、などの限定感やトレンドワードを用いて目立たせ、参加を促す
・ベネフィット…そのセミナーに参加するメリット(ベネフィット)が分かるように
(例)【1/25開催!】BtoB企業向け マーケティング成果を最大化させる顧客理解の基本と実践
タイトルは重要なことをできる限り前半部分に配置し、30字~長くても40字程度でまとめましょう。すべての要素を入れられない場合には、ポイントを分けて記載したり、メルマガ・広告・SNSなどの媒体によって切り口を変えて訴えたりすることも大切です。
また、申し込みの際のハードルを下げる工夫として、申し込みフォームに必要な項目は参加者の名前・企業名・連絡先など、必要最低限に絞りましょう。ウェビナーであれば以下のような文言を記載しておくのもおすすめです。
・キャンセル可能
・途中入退室可能
・カメラや音声オフで参加可能
上記のように記載があると、当日の参加率は悪くなる場合がありますが、見込み顧客の連絡先は入手できます。リードにつなげたり、次のセミナー開催時に告知できたりするなど、活動の幅を広げられます。
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実際にセミナーのスケジュールを決定する際には、ターゲットとなる参加者にとって参加しやすい曜日や時間を考慮しましょう。
例えば、ビジネスパーソンを対象としたセミナーの場合、休み明けでたまっているタスクが多い月曜日や、締め切りや休み前で何かと忙しい金曜日や月末は避けて設定するのが無難です。
業務時間内に仕事の一環として参加できるセミナーなのか、個人のスキルアップ目的で業務時間外に参加するものなのかによっても、設定すべき曜日や時間は異なります。オンラインセミナーであれば業務が落ち着きやすい午後の時間帯や、夜間、週末がおすすめです。リアルでの開催の場合は、直行できる朝一や、直帰できる夕方の時間帯が参加しやすい方が多いかもしれません。駅から会場までの移動にかかる時間や、参加しやすい時間帯を考慮する必要があります。
日程はできるだけ余裕をもって、少なくともセミナー開催日より1カ月以上前に決定しましょう。集客にかけられる十分な時間をとることも大切です。
セミナーの開催後にはフォローメールを送ったり、寄せられた感想を共有したりして、次のセミナーや商談機会の獲得に備えましょう。
フォローメールには、次のような内容を含めましょう。
・セミナー参加へのお礼
・セミナーの内容の要約
・セミナーに寄せられた感想や、自社のサービスを利用している人の意見・口コミの紹介
Webサイト上に、セミナー開催時のレポートや概要を掲載しておきましょう。次回のセミナーへの期待感を高めたり、日程が合わずに参加できなかった方へのアピールができます。
BeMARKEで公開しているレポートも参考にしてみてくださいね。
自社のIT強化が顧客獲得につながる!IT企業が営業DXを推進する効能とは?【セミナーレポート】
セミナーに集客する10の方法、集客の3ステップなど、効率的に集客する方法を解説しました。コストをかけなくても、工夫次第でセミナーへの関心を高め、参加者の協力を得てさらなる集客が可能な場合もあります。
参加の可能性のある方にさまざまな方法で同時期にアプローチすることも効果的です。いくつかの集客手段を併用し、自社に合ったセミナー集客方法を確立しましょう。