お悩み回答
読者のお悩みにBtoBマーケティングのプロが答える企画の第19弾は、広告代理店のマーケティング担当者の「施策が先行し戦略が見えない。経営層にどう働きかけるべきか」というお悩みです。株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO/デジタルマーケティング事業部管掌 石田 哲也 氏に回答いただきました。
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新規リード獲得のためデジタルマーケティングに取り組み始めましたが、会社として戦略が定まらないまま施策ありきで進めてしまっているのが懸念です。経営層から「知人がSNSマーケティングで成功したからまずそこに興味がある」といわれ対応に困っています。どのように働きかけるのが良いでしょうか?
広告代理店のマーケティング担当者。営業主体の組織で最近デジタルマーケティングに取り組み始めた。Webサイトからの新規リード獲得数を増やし商談につなげたい。ほぼひとりマーケター状態で社内にマーケティングに関して相談できる人がいない。
回答の本筋とは少しずれますが、相談者様が仕事を進めやすくするためには経営層からの信頼を獲得することが重要でしょう。組織では「何を話すか」より「誰が話すか」が重要な場合が多々あります。まずは意見をしっかり聞いてもらえるような関係性の構築を目指しましょう。
具体的には次の4つのポイントを押さえると良いでしょう。
受動的ではなく能動的に働きかける、前のめりな姿勢は評価されます。
多忙な経営層に対する速く確実なレスポンスは信頼獲得につながりやすいでしょう。特にリモートワークではレスポンスの良さが重要です。
仕事の納期と締め切りを事前によく確認し守るようにしましょう。可能であれば期限前に完了させると好印象です。また約束を守ることも信頼獲得には欠かせません。
(1)〜(3)が良くてもアウトプットのクオリティが低いと効果は半減してしまいます。アウトプットにこだわり信頼獲得につなげましょう。
マーケティング施策は投資です。コストと想定される効果を可視化することで施策の有効性を説明できます。その際に自身の経験や実績を情報として付与できればより説得力が増すでしょう。特にSNSマーケティングは媒体・コンテンツ・事業の3つの関連性が重要です。
目的はあくまでもリード獲得でありフォロワー獲得ではありません。バズらせることが必ずしも成果につながるわけではないため、上記項目を可視化した上でリード獲得の可能性があるか議論すると良いでしょう。
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO/デジタルマーケティング事業部管掌
中学生からアフィリエイターとして活動、高校卒業後に起業。 当時の日本では一般的では無かったSEOに取り組み、Webマーケティングのみで事業を軌道に乗せる。 マーケティングをさらに学ぶため、株式会社オプトにてSEMコンサルタント、株式会社メタップスにて「Metaps」立ち上げ、ライブエイド株式会社にてアドネットワーク「AID」(フルスピード社に事業売却)の立ち上げを経験、前職のワンダープラネット株式会社ではゲームプロデューサー/Bizdevとして、ゲーム制作からマーケティングや事業開発まで幅広い業務を経験。 2018年に地元へ戻り、ニュートラルワークスに入社。
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