お悩み回答

経営陣の賛同を得てコンテンツマーケティングを進めるには【お悩み回答】

経営陣の賛同を得てコンテンツマーケティングを進めるには【お悩み回答】

BtoBマーケティングのお悩みに回答する本企画。今回は、全社で前向きにコンテンツマーケティングに取り組む方法について、BeMARKEナビゲーターの山下がお答えします。

全社で前向きにコンテンツマーケに取り組む方法はありますか?【お悩み】
Webマーケティング担当者はコンテンツマーケティングの必要性、重要性を分かっているものの、経営陣が消極的です。その結果担当者が現場からコンテンツマーケティングへの取り組みを提案をしても毎回徒労に終わってしまいます。
また、SEO対策など戦略的なWebマーケティングは初心者が独学で取り組むには難しく感じ、コンテンツマーケティングのスタート地点にすら立てていません。経営者を説得し、全社で一定の投資をしながら前向きに取り組む体制を作るにはどうすべきでしょうか。

目次

確かにコンテンツマーケティングの取り組みは直観的なメリットが分かりにくく、なかなかマーケティングの担当者以外はに伝わらないという問題は「あるある」かと思います。そんな中で、全社の協力を得ながらコンテンツマーケティングに取り組むために3つの方法をご紹介します。

  • シミュレーションでビジネス上のインパクトを示す
  • 営業に近いコンテンツでメリットを感じてもらう
  • 他社事例でコンテンツマーケティングの成功イメージを見せる

成果達成までの期間次第

シミュレーションを作成し、コンテンツマーケティングの影響をビジネス上の成果に変換して示す方法です。集客人数やPV数の上がり方といったWebマーケティング上の成果シミュレーションに終始せずに、そこから接触できる見込み顧客の人数や発生する案件の数、さらに生まれる売上までシミュレーションすることでビジネス上のインパクトに換算できます。コンテンツマーケティングに直接関わらない方、経営に近い方でも判断がしやすくなります。

シミュレーションの数値の立て方については お悩み回答|コンテンツマーケティングにおけるシミュレーションの数値設定方法 で説明していますので、合わせてお読みください。

営業に近いコンテンツでメリットを感じてもらう

いくらシミュレーションを作成しても、本当にシミュレーション通りに実行できるのか、成果が出るのか疑問が生じ、社内で説得しにくい場合もあるでしょう。そのような場合におすすめしているのが、BtoBマーケティングの比較的後工程、つまり営業工程に近いコンテンツから作成して反応を試す方法です。

集客ではなく、すでに接触済みの見込み顧客に対して、アポ獲得を目的にコンテンツを作成すると良いでしょう。BeMARKEでは、大量のWeb記事を制作してSEO対策することに限らず、このような営業サポートのコンテンツの作成もコンテンツマーケティングと捉えています。例えば既に名刺交換済みのお客様に対して、セミナー開催やホワイトペーパー作成など皆さんのノウハウをまとめたコンテンツを作成しご案内する方法です。

また、アポ獲得後、本格的な検討に至らないお客様に向けたコンテンツも有効です。「話はできるが次に進まない問題」は営業チーム「あるある」かと思うので、そのような状況に合う事例記事や資料をまとめてみると営業チームのサポートにつながります。

このような営業活動のサポートコンテンツは、集客を目的にした場合よりも比較的短期に成果が出やすく、「なるほどコンテンツっていうのはこんなにも営業やマーケティングに役立つのか」と経営陣にもコンテンツ制作のメリットを実感してもらいやすいです。その上でWeb上の集客を目的としたSEO向けのコンテンツを制作するよう社内で合意を取れると理想です。

他社事例でコンテンツマーケティングの成功イメージを見せる

そもそもコンテンツマーケティングのイメージができない場合は、事例の紹介も有効です。実際に自社と同じような製品・サービスをを提供している企業の成功事例を、経営陣の方々にもご紹介する方法です。経営陣の方々が取り組みに対して前向きに検討が難しい大きな要因に、Webやコンテンツマーケティングでの成功イメージがつきにくい問題があるのではと考えています。イメージがつきやすいように、一つのベンチマークを事例として出してみるのも説得につながると思います。


この記事を書いた人

山下 航希
山下 航希 | BeMARKEナビゲーター

コンテンツマーケティングを軸にしたリード獲得をベースに、営業体制のDXコンサルティングを主導。エンタープライズ企業のマーケティング体制整備の実績あり。

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