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【5分で分かる】Meta広告とは?費用・種類・仕組みまで解説

【5分で分かる】Meta広告とは?費用・種類・仕組みまで解説

Meta広告は、Facebookから社名を変更したMeta社が扱う広告全般を指します。FacebookやInstagramをはじめとし、動画や画像による広告は製品やサービスの魅力を伝えやすいことや、ターゲットが絞りやすいことで注目されています。

「Meta広告は自社のターゲットと合致する?」「費用対効果が大きいって本当?」

とお考えの担当者の方へ、Meta広告の仕組みやメリット・デメリット、課金形態や費用の目安を分かりやすくまとめました。導入する際の参考にしてください。

目次

1.Meta広告(Facebook広告)のサービスとは?

Meta社は2021年、従来の社名であったFacebookからMetaへ社名を変更し、広告もこれまでのFacebook広告ではなくMeta広告に統一されました。

Meta広告とは

Meta広告とは、Meta社の広告全般を指します。FacebookやInstagram、MessengerやMeta Audience NetworkなどMeta社の媒体に画像や動画の広告を表示可能です。その種類は多岐にわたり、認知度アップ、コンバージョンの獲得、アプリやウェブサイトでの商品売り上げなど、希望の目的に応じた広告を作成できます。

Meta広告マネージャではキャンペーンの目的別に広告を作成可能
Meta広告マネージャではキャンペーンの目的別に広告を作成可能

実名登録が基本となっているFacebookに登録されている性別・居住地・学歴・職業・誕生日などの情報を元にターゲットが絞り込めます。

Meta広告マネージャでのターゲット絞り込み例
Meta広告マネージャでのターゲット絞り込み例

また、Instagram内での投稿やいいね!などの行動を元に分析される興味関心についてのデータもあるため、一般的なWebサイトのCookie(クッキー)を利用したトラッキングよりも精度が高いとされています。

Meta広告の仕組み

Meta広告は、PCブラウザ版、もしくはスマホアプリ版のMeta広告マネージャで作成できます。広告の目的に応じた表示形式、課金方式、ターゲット設定などが細かくできるため、広告を届けたい人を絞り込めます。

Meta広告は運用型で、広告が表示されるかどうかはオークションによって決められています。入札単価・推定アクション率・広告品質の3つの要素により表示されるかどうか決まりますが、広告主にオークションの詳細は知らされていません。

2.Meta広告のメリット

Meta広告の5つのメリットを押さえましょう。

低コストで導入できる

Meta広告は、ターゲットを細かく指定でき、1日の予算を設定してその範囲内での運用が可能です※。また、広告マネージャを活用すれば初心者でも簡単に広告を作成でき、デザイン料などはかかりません。そのため、小規模の企業や個人でも低コストで導入しやすいといえます。

※1日の上限金額は1週間ごとの予算から日割りをしているため、1日あたりの金額は25%まで予算を超える場合がありますが、1週間を通して調整されます。詳しくはMeta社のサイトでご確認ください。

潜在層にアプローチ可能

Meta広告は検索せずとも表示されるため、年齢や性別、興味関心が一致しそうな潜在層にアプローチが可能です。まだその商品やサービス自体を知らない潜在層に知ってもらえる可能性があり、認知拡大に役立ちます。また友人や家族の写真が流れるフィードに表示されるため、ウェブサイト等に表示されるバナー広告などと比べるとクリックされやすいかもしれません。

ターゲティングの種類が豊富

Meta広告ではFacebookのユーザー情報に含まれる性別や年齢、趣味や学歴、居住地、関心のあるジャンルなどの個人情報を利用しているため、それらを元にターゲットを限定し、特定のユーザーに向けてのみ広告を表示させられます。一般的な広告よりターゲットの詳細な設定が可能です。また、過去のサイト訪問歴や過去に似たような商品を購入しているターゲットへのアプローチが可能です。

広告フォーマットが豊富

Meta広告は、広告フォーマットも豊富です。フォーマットの種類が少ないと既視感のある広告になりがちですが、さまざまなタイプのフォーマットから自社の商品やサービスに合うものを選ぶことができ、広告マネージャで手軽に作成できます。目的に応じた広告の作成が可能で、別のフォーマットでつくり直して効果を測定するのにも便利です。

画像・動画で分かりやすく訴求できる

Meta広告は画像や動画がメインの広告であるため、テキストのみの広告より商品やサービスの活用方法を分かりやすく訴求できます。例えばコスメ商品なら実際の使用シーンや使用感の分かる動画などに、価格や期間限定、お得情報などのテキストデータを組み合わせて効果的にイメージを膨らませることが可能です。

3.Meta広告のデメリット

さまざまなシーンで活用しやすいMeta広告ですが、デメリットもあります。

ターゲットが限定的になる可能性も

Meta広告は、FacebookやInstagram、MessengerやAudience Networkのユーザーに向けてのみ発信できます。利用者層は各SNSで異なり、Facebookでは20~40代の約3~4割超と最も多く、Instagramでは10~20代の7割超と、30~40代では約半数、50代でも約3割と幅広い年齢層で利用されています。しかしそれ以外のターゲットには届きにくい可能性があるため、注意が必要です。

効果測定や迅速な対応などリソースが必要

Meta広告の効果的な活用には、広告のリーチ率やインプレッションなど、日々の分析や迅速な対応が欠かせません。分析できるデータは画像や動画が多いほど多くなるため、広告運用と改善のための担当者と時間的リソースが必要です。

忙しいからと広告を出したままで適切な改善が図れないと、効果も期待できなくなってしまうため、あらかじめ定期的な分析・改善のためのスケジュールを空けておきましょう。

4.Meta広告の費用

Meta広告の費用について課金形態と、費用の目安を紹介します。

課金形態

Meta広告には主に以下の3つの課金形態があります。

課金形態 課金方式 メリット
クリック課金(CPC) 広告のクリック数に応じた課金方式 ・クリックされない限り無料
・費用対効果が高い
インプレッション課金(CPM) 広告が1000回表示されるごとの課金 ・表示回数が最大
・料金設定がしやすい
ThruPlay課金 15秒未満の動画は最後まで再生された場合、15秒以上の動画は15秒以上の再生 ・動画を視聴する可能性が高いユーザーに表示されるよう最適化される

広告ごとの目的に応じて、メリットの大きい形式を選択しましょう。

費用目安

Meta広告の最低出稿金額は100円です。クリック課金やインプレッション課金は条件により金額が異なりますが、予算の上限については設定できます。アカウントごと、キャンペーンごと、広告セット単位での予算が設定できます。

Meta広告マネージャで広告セットの予算と掲載期間の設定画面
Meta広告マネージャで広告セットの予算と掲載期間の設定画面

5.Meta広告の種類

Meta広告にはさまざまなタイプのものがありますが、大きく分けて画像広告・動画広告・カルーセル広告・コレクション広告の4種類に分類できます。その中で、それぞれのSNS表示方式に対応しているのは以下の表の通りです。

表示形式 画像広告 動画広告 カルーセル広告 コレクション広告
Facebookフィード
Facebookインストリーム動画 × ×
Facebook動画フィード
Facebook Marketplace × ×
Facebookストーリーズ × ×
Facebookリール広告 × × ×
Facebook上の検索結果 ×
Facebookビジネス発見 ×
Facebookリール ×
Instagram Profile Feed ×
Instagramフィード
Instagramストーリーズ
Instagram発見タブ ×
Instagram発見ホーム × × ×
Instagramリール × × ×
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル ×
Audience Network動画リワード ×
Messengerストーリーズ ×
Facebook右側広告枠 ×
Facebookグループのフィード × ×
Instagramショップ × ×

※2023年9月現在。Meta社の広告サイトの情報を元に抜粋

4つの種類ごとに、代表的なスタイルの広告をいくつか紹介します。

画像広告

画像広告は1枚の画像に任意のフッターを組み合わせて商品やサービスを紹介する方法です。通常、ターゲットとなるユーザーの友人や知人の投稿が並ぶフィードに掲載されるため、製品にフォーカスした画像をのせるのではなく、友人の1人がその製品を使っているかのような親しみのある画像が最適です。

Facebookストーリーズの画像広告例(左)と、Instagramの発見ホームでの画像広告例(右)
Facebookストーリーズの画像広告例(左)と、Instagramの発見ホームでの画像広告例(右)

画像は有名なカメラマンに撮ってもらったような整ったものかどうかよりも、画質がキレイでユーザーの興味を引くものになっているかどうかが重要です。画像広告はMeta社のほぼすべての広告形式に対応しています。

Meta広告マネージャで作成でき、ブランドやサービスへの関心を高め、認知度を高めるのに役立つ広告形式です。

動画広告

動画広告は1秒~241分までの動画とキャプションや音声の組み合わせで表示できます。静止画より目を引きやすく、世界観を伝えやすいため新しい商品の紹介やブランドイメージに関心をひきつけ、1つのシンプルなメッセージを伝えるのに適しています。

Facebookリールの動画広告例(左)と、Instagramストーリーズの動画広告例(右)
Facebookリールの動画広告例(左)と、Instagramストーリーズの動画広告例(右)

動画広告は通常音声や効果音も再生されますが、閲覧者が公共の場にいる場合や電車の中など、音が再生されない設定にしている場合もあります。そのため、音声がなくても伝わるような演出や、必要に応じて字幕や数字などを表示する方が効果的です。

カルーセル広告

カルーセル広告では、1つの広告あたり2〜10枚の複数画像や動画を組み合わせて表示できます。それぞれの見出しや説明、リンク、CTAなども表示可能です。複数商品や商品の多岐にわたる機能を紹介したり、ストーリーを伝えたりするのに適しています。

Facebookフィードのカルーセル広告例(左)と、Instagramフィードのカルーセル広告例(右)
Facebookフィードのカルーセル広告例(左)と、Instagramフィードのカルーセル広告例(右)

1枚目の画像が興味を引くかどうかによって、2枚目以降にスクロールしてもらえるかどうかが決まります。特に1枚目の動画や画像はターゲットの興味を引くものになっているか、広告らしくなりすぎていないか検討しましょう。

コレクション広告

コレクション広告は1つのカバー画像もしくはカバー動画と、その下に複数の商品が表示でき、利用者が広告をタップするとフルスクリーン表示にできる形式です。表示できる場所はFacebookのフィード、動画フィードかInstagramのフィード、ストーリーズに限られます。4種類の広告表示の中で唯一、一目で複数画像や動画を表示できます。

Facebookフィードのコレクション広告例(左)と、Instagramフィードのコレクション広告例(右)
Facebookフィードのコレクション広告例(左)と、Instagramフィードのコレクション広告例(右)

いくつかの商品のビジュアルをまとめて見せられるため、ウェブサイトやアプリでの商品購入に誘導したい場合におすすめの広告です。

画像参考:Meta広告公式サイト

6.まとめ

Meta広告のメリット・デメリットや費用、種類、仕組みを詳しく解説しました。自社の商品やサービスがMetaのユーザー層と合っているのか検討し、さまざまなタイプの広告の中から目的に合ったタイプを選択して、訴求していく必要があります。Meta広告は低コストから導入可能なため、本記事を参考に利用してみてください。

Meta広告以外のSNS広告については「SNS広告とは?特徴や実施のメリットを徹底解説」も併せてご覧ください。


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この記事を書いた人

アイランド暁子
アイランド暁子 | ライター

広報コンサルティング、上場企業の広報宣伝部、人事部のマネージャーを経て独立。海外移住をきっかけにライターを始める。10年以上企業のオフィシャルサイト、マーケティング・人事系のサイトや記事制作に多数関わる。BeMARKEの理念に惹かれ編集部に在籍中。

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