インタビュー
広告効果測定ツール売上シェアNo.1(*1)のアドエビスを展開する株式会社イルグルム。2004年のサービスリリースから、もはや古参とも呼べる広告効果測定ツールが、どのように外部環境の変化を乗り越え、顧客課題を解決し、サービスやサポート体制を発展させてきたのか。アドエビス事業推進本部 副本部長 兼 マーケティング・セールス部 部長の廣遥馬氏にお話をうかがいました。
(*1)日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2021年6月期_指定領域における競合調査
当社では、『データとテクノロジーによって、世界中の企業によるマーケティング活動を支援し、売り手と買い手の幸せをつくる企業になる』をビジョンに掲げ、主にマーケティングDX支援事業を展開しています。具体的には、「マーケティングプラットフォーム事業」「商流プラットフォーム事業」を行っており、主力事業の1つが、広告効果測定ツールの「アドエビス」です。
2004年のリリース以降、広告効果測定ツール市場では売上シェア86.7%とNo.1を獲得しています。導入実績も1万件を突破し、業界や企業規模を問わずさまざまなお客様にご利用いただいています。
「アドエビス」は、高精度な独自の計測データに、広告媒体から表示回数やコスト情報を自動取得することで、“今”の広告効果を正確に把握できる広告効果測定ツールです。新規顧客獲得のROI最大化を、Webマーケティング施策におけるすべての導線のデータ計測・分析によってサポートします。2022年4月には新バージョンの「アドエビス シンク」をリリースしました。今後も広告効果測定の効率化を支援する新機能を順次搭載予定です。
サービス提供開始当初から比べると、Web広告運用を取り巻く環境はかなり変化しています。今でいうと、広告媒体はGoogleやFacebookのようなプラットフォーマーに多くの予算を投資されている企業様が多いですし、Cookieの規制もあいまって、データ取得のハードルもあがっているのが現状です。外部環境における変化を踏まえて、アドエビスの価値を再定義する必要がありました。
単なるアトリビューション分析(*2)や広告媒体データの一元管理といった機能だけに、企業様の限られた予算を投資する価値があるのかと考えたときに、我々が提供すべき価値は「アドエビスというツールを軸にした、お客様の事業成長支援」だと定めました。
単にお客様がデータを計測・分析して満足するのではなく、その先に求められている“事業成長”という大きなゴールをともに見据えた上で、お客様にとって最適なツール活用のご提案をさせていただいています。計測データの精度やデータ取得領域だけでなく、お客様のビジネス成長に欠かせないパートナーでありたいというのが私たちの基本姿勢です。
(*2)アトリビューション分析:コンバージョンの直前にクリックされた広告だけでなく、その手前にユーザーが接触した広告の間接的な効果も含めて、広告のコンバージョンへの貢献度を分析する手法(「アトリビューション分析とは?メリット・実際のやり方を解説」より)
広告効果測定ツールの利用を検討されている方の中には、コンバージョンやCPAの管理はできているものの、それらの指標と合わせて各施策が最終的な成果に貢献しているかどうかは管理できていない、というお声もよく耳にします。
そのため、今の広告効果測定ツールには、“広告がどのくらい成約や売上に貢献したか”を確認できる環境を構築したいというニーズがあると考えています。しかし、変化の激しいWebマーケティングの世界でこれらを正確に評価するためには、広告データやCRMデータなどの複数のデータを連携させて統合管理していることが大前提として必要です。そうした環境を構築できれば、スピーディーかつ正確な意思決定のもとでマーケティングプロセスを回すことができます。
ですが、これらの環境構築を自社のみで実現できる企業様は限られています。アドエビスは、日々の広告成果を一画面ですぐに確認できることはもちろん、広告データを、企業様が自社で保管している基幹システムのデータと連携することで、結果的に“広告がどのくらい成約や売上に貢献したか”といった売上・利益ベースで施策評価することも簡単にできます。
また、アドエビスを最大限ご活用いただき、お客様の事業成長にお役立ちするために、専門のサポートセンターやフォローアップチームが導入から運用定着までをご支援しています。
実際に、アドエビスを使ったアウトプット例をご紹介しましょう。
こちら【下写真】は、不動産業界のお客様向けのレポートサンプルです。ここには、資料請求のコンバージョンにつながったラストクリックベースのCPAだけではなく、そこからどの程度契約につながっているかを広告媒体ごとに可視化できるので、目先のCPA評価だけではなく、真にビジネスに貢献している広告施策を正しく評価することができます。このような広告レポートをアドエビスでは誰でも簡単に確認できるため、日々お忙しいマーケターの作業工数の削減にも貢献します。
Webマーケティング施策の目的を大きく「ブランディング」と「獲得」に分類した場合、アドエビスはどちらかというと獲得施策の評価としてご活用いただくことが多いですね。具体的にはWeb上にコンバージョンポイントがある企業様です。アドエビスはさまざまな業界のお客様にご利用いただいておりますが、特に不動産、EC/D2C、BtoB SaaS、人材、金融などの業界に強い実績があります。
お客様の企業規模もさまざまですが、Webマーケティング施策のなかでもWeb広告にどの程度の予算を投じているかが導入時の重要なポイントになりますね。
例えば、月に10万円程度しかWeb広告費を使っていないのに、有料の広告効果測定ツールを導入すべきかといったら、そのツール費を別の広告運用に投資したほうが良いはずです。費用対効果という面では月間Web広告費が300万円くらいのタイミングからのご導入が効果を感じていただきやすいと思います。
また、おすすめの導入タイミングとしては、事業の成長期に差し掛かったときがベストと考えています。ある程度事業が成長してしまって、課題が見えてから手を打っても時すでに遅し、というケースが非常に多いからです。マーケティング環境は、後からリプレイスするのは人的コストも金銭的コストもかかるため、マーケティング強化フェーズでご導入いただくことにより、最も理想の運用に近づくと考えています。
逆に導入をおすすめしないタイミングとしては、Webマーケティング施策の実施が不定期、月間Web広告費が100万円未満、Web広告の出稿において利用している広告媒体が単一などの場合ですね。この場合はまず有料ツールを導入されるより、他の施策に投資した方が良いかと思います。アドエビスを“何でもできる魔法の杖”と思ってしまうと、お客様の思い描く成果になかなかつながらず、「導入は失敗だった」というケースになりかねません。こうならないためにも、ご導入時にお客様の課題やゴールをともに見据えて、しっかりとご支援できるサポート体制をしいています。
当社のサポート体制は、アドエビスをご活用いただき、マーケティングにおける成果向上を目的にお客様のご状況に合わせて設計させていただいております【下図】。アドエビスの基本的な使い方から、Webマーケティングの考え方、評価指標の設定に至るまでをご支援しています。
また、できる限り最小の工数で最大の成果を引き出せるよう、初期設定ガイドや動画によるマニュアルも充実させています。
※情報は2022年9月5日取材時点
施策がどの程度コンバージョンや契約などの成果につながっているのかを把握できるかどうかはマーケターにとって非常に興味関心度合いの高い問題です。成果への影響度合い示すことができれば、施策続行や縮小の決断をしやすく、社内での投資判断の決裁も得やすくなるでしょう。
広告効果測定ツールを導入することは、これまでブラックボックス化されていた成果への影響を把握することができる点がメリットなります。加えて、イルグルム社ではツールを導入すべきタイミング、導入すべきでないタイミングについても明確に示してもらえ、マーケターが導入判断を迷う必要がなくなるという点でも嬉しいサービスです。
【取材・執筆:株式会社スキマタイズ、編集:BeMARKE編集部】
現在、BtoBマーケター向けに、課題解決策の1つとしてベンダー企業のソリューションサービスを記事で紹介しています。BeMARKEメディアでの記事掲載が可能な企業様はお問い合わせフォームよりお知らせください。
【募集要項】
■対象:BtoBマーケター向けにサービス、システムなど商材を提供しているベンダー企業
※サンプル:https://be-marke.jp/categories/interview
■条件:オンラインでの取材にご協力いただける企業。取材対象サービスが正式ローンチから半年以上経過していること。取材前に編集部より事前に案内するヒアリングシートの回答に協力できること。
■費用:謝礼のお支払いおよび記事掲載料請求はありません。
■注意事項:応募多数の場合や商材内容によってはお断りする場合がございます。掲載時期やヒアリング項目の指定はできかねます。目安として、取材から約1か月後の記事公開を予定しています。
【お問い合わせフォーム】https://be-marke.jp/contact
→取材を希望するサービス名、サービスサイトURLなどをお知らせください。担当者より折り返し連絡いたします。
売上シェアNo.1 広告効果測定プラットフォーム。アドエビスは、Webマーケティングの成果を自動で一元管理し、デジタルマーケティング施策の成果最大化・最適化に必要な機能をワンパッケージで提供します。