インタビュー
BtoB企業のマーケティング担当者に、これまでのキャリアや仕事のやりがいについてインタビューする連載企画「マーケのキャリア」。今回は、コミューン株式会社で執行役員CMO(Chief Marketing Officer)を務める杉山信弘さんにお話を伺いました。
2013年に株式会社博報堂へ入社された杉山さんは、大手製薬会社・アパレルメーカー・大手ファッション通販運営企業・ゲームメーカーなどのマーケティングを担当したのち転職し、2017年8月にフラー株式会社のCMOに就任。コーポレート・サービス双方のマーケティングを統括されました。2021年3月にはコミューン株式会社に転職され、マーケティング部門の立ち上げから担い、現在は執行役員CMOを務められています。大手広告代理店からスタートアップのSaaS事業へと移り、CMOとして活躍されている杉山さんのキャリアをひもときます。
コミューン株式会社執行役員CMO
中央大学卒業後、2013年株式会社博報堂入社。大手製薬会社・アパレルメーカー・大手ファッション通販運営企業・ゲームメーカーのマーケティングを担当し、2017年8月にフラー株式会社のCMOに就任。コーポレート・サービス双方のマーケティングの統括を行う。2021年3月コミューン株式会社入社。2022年3月に執行役員CMOに就任。
――学生時代からマーケティングの仕事に結びつくようなご経験をされていたのでしょうか。
2011年の夏、大学2年のときに「ブレークスルーキャンプ」というイベントに参加しました。
ブレークスルーキャンプは、学生エンジニアを中心とする20チームほどが2カ月間でスマートフォンのアプリ開発を試みるイベントです。マイクロソフトやデジタルハリウッド大学の協力のもと、当時からコンサルとして有名だった元マッキンゼーの赤羽雄二さんなどが中心となって企画された大会でした。良いアプリを開発できれば出資も受けられるということで、この大会を機に実際に起業した方もいます。
私はエンジニア2名、デザイナー1名、私の計4名のチームでの参加でした。Webサービスやアプリケーションのものづくりをしたいという思いがあってエンジニアリングをかじってはいたのですが、他のメンバーに比べると生産性が低かったこともあって、エンジニアというよりはディレクターというか、「何でも屋」のような立ち位置で動いていました。ランディングページ作成、ストア登録、マーケティング活動など、優秀なエンジニアが活躍できるように自分は別の分野を担当しようと考えたんです。