BtoB企業のWebサイト改善のステップ
Webサイトでリード獲得などの成果を継続的に創出するためには、作って終わりではなくむしろ作ってからの運用がスタート地点です。 リニューアルをしたら見た目が良くなった。CMSを使いやすいものに変えたら更新がしやすくなった。デジタルマーケティングの施策実行は売上につながってこそ意味があるのですから、これらは企業の自己満足でしかありません。 例えばリード獲得を目的にWebサイトを運用するならば、その総量を増やすために検索流入を増やす記事コンテンツの制作を強化する、リスティング広告を運用する、LPの要素配置をデータをもとに改善する、CVにつながる訪問者を増やすために内部リンクを調整する…などの施策を実施する必要があります。 とはいえこれらの施策はすべての企業、すべてのWebサイトにとって必要な施策とは限らず、Webサイトの現在地に応じて実施すべき内容は変わります。このため大事なのはまず自社のWebサイトの現状を具体的に把握すること。これが最短経路で成果の出るWebサイトを実現する方法です。
Web分析ツールの全体像
Webサイトの現状分析のためのツールは数多く存在するため、注力したての企業および担当者にとっては選択が難しいでしょう。その目的やスコープに応じて4つのカテゴリに区分することができます。
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Webサイト全体の分析
ユーザーのWebサイト訪問に至る行動経路や、閲覧履歴、行動履歴などの傾向を解析することで、流入からコンバージョンに至るまでのどこに問題があるのかを把握することができます。無償で利用できるツールもあるため、まずはここからスタートしましょう。
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検索流入(SEO)の分析
BtoBサイトの流入経路で多くを占めることが多い自然検索流入を増やすため、流入キーワードの順位とその量、または競合企業の状況を分析するツールです。また、SEO目的の記事作成をサポートする機能がついていることが多いです。コンテンツSEOを実施予定または実施中の場合は、導入すべきでしょう。
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広告流入の分析
Web広告の流入経路とサイト流入後の行動を分析し、広告の投資対効果をチェックするツールです。一部のツールに、ランディングページなどの効果の可視化もできるLPOツールの側面を兼ねています。
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個別のページの分析
特定のページにおけるユーザーの行動を分析し、改善の仮説提案に役立つツールです。ユーザーがよく見ている箇所をグラフィカルに表示するヒートマップツール、メールフォームの入力補助や離脱地点のレポーティングができるEFOツールなどがありますが、いずれの場合も検索または広告等のチャネルで一定のアクセス数があることが分析の前提として必要です。