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チャネルトークが「リード獲得機能」をリリース。BtoBマーケにおけるチャットボット活用の可能性とは?

チャネルトークが「リード獲得機能」をリリース。BtoBマーケにおけるチャットボット活用の可能性とは?

接客・CRMチャットの「チャネルトーク」が、チャットボット内で、顧客情報の取得やアンケートを実施できる自動フォームを搭載した「リード獲得機能」のリリースを発表しました。 サービスの特徴と、BtoBマーケティングにおけるチャットボット活用の可能性とは。

目次

リード獲得機能の追加によって、BtoBマーケティングを一気通貫でサポート

チャネルトークは、これまで、カスタマーサポート・カスタマーサクセスの課題解決のための「接客チャット」やチャットボットなどのサポート強化機能の開発に注力しサービスを展開してきました。 昨今では、既存顧客を管理して継続利用を促す「CRMマーケティング」機能に注力。

2022年4月に、これまでの既存顧客へのアプローチを超えて、新規リード獲得ができる機能を追加し、インサイドセールスからカスタマーサクセスまで、一気通貫でBtoBマーケティングをサポートするツールとしてサービスを開始しました。

リード獲得機能追加により、リード獲得のためのツールやカスタマーサポート・カスタマーサクセスのためのツールなど複数ツールを導入していたBtoB企業にとって、チャネルトークのみ導入することで顧客コミュニケーションをサポートすることができるというメリットがあります。 今後は、メール・電話などの一元管理の機能も提供していく予定とのこと。

リード獲得機能であるサポートbot内のフォーム機能は、簡単な設定で、顧客に対してアプローチをすることが可能。 チャネルトークの分析機能を活用し、施策の結果を分析したり振り返りを行うことが容易にできます。 さらに、獲得したリードに対して、任意のメッセージを配信することでナーチャリングを行うことができます。

また、チャネルトークを活用したリード獲得に関する他社の成功事例集も用意するなど、専門的なマーケティング知識を持った人材が不足しているBtoB企業にとっても、施策を実行しやすいサポート体制が特長です。

リード獲得機能の3つの特長とは

チャネルトークのリード獲得機能は、適切なタイミングで配信ができるようにカスタマイズできることが特長です。ポップアップによる話しかけ機能を、初回訪問、再訪問、滞在時間の長短など、あらゆる顧客行動に合わせて設定することで、温度感の高いリードを取りこぼすことなく獲得することが期待できます。 配信タイミングのカスタマイズによって、顧客の検討段階に適さない質問やミスマッチな回答を配信してしまうといった、顧客体験の悪化や満足度の低下につながりかねない状況を回避することができます。

また、リード獲得機能の入力フォームは、記述形式・選択形式どちらにも対応しており、企業毎にカスタマイズすることができます。 そのため、リード獲得以外にも、顧客アンケートとしての活用も可能。 BtoBマーケティングにおける、潜在顧客や見込み顧客へのアンケート回答・収集の難しさという課題の解決を期待することができます。

取得したリード情報はチャネルトーク内に蓄積され、メールアドレスや企業名、顧客が入力した情報を確認することができ、顧客のニーズを分析することができます。 取得した連絡先に対して、メールによる一斉配信やセグメント配信を行うことも可能。 より関連性の高い情報やコンテンツを、顧客に対して発信するなど、自社のCRMシステムとして自由に活用することができます。

リード獲得機能の追加により、チャットボット機能だけでなく、リード獲得からCRMまで一気通貫でサポートできることが特長です。

BtoBマーケティングにおけるチャットボット導入のメリットは?

BtoB企業がチャットボットを導入するメリットは、問い合わせの心理的ハードルを下げることによる顧客接点の増加や、インサイドセールスとしての活用によるリードジェネレーションの効率化などがあります。

チャットボットは、ユーザーにとって、電話やメール、フォームからの問い合わせよりも気軽に利用でき、リアルタイムで企業から回答を受け取ることができるというメリットがあります。 企業としても、問い合わせの心理的ハードルを下げることによって顧客接点を増やし、すでにニーズが顕在化している顧客だけでなく、情報収集段階の潜在層に対するアプローチが可能になります。 営業時間帯にとらわれずにチャットボットが顧客からの問い合わせを自動で受けることにより、業務効率化とコスト削減が期待できます。

インサイドセールスの活用としては、ウェブサイトにおけるリード獲得数を増加させるというメリットがあります。 MAツールによって取得していた顧客のウェブ上での行動履歴を、チャットボット導入によってもデータとして取得することができます。

これまで、ウェブサイト訪問回数が多く長時間滞在するなど、商材へのニーズが顕在化しているユーザーに対してアプローチするためには、MAツールでウェブ上での行動履歴を取得し個人情報を把握したうえでメールや電話をする必要があり、アプローチできるリード数が限られてしまうという課題がありました。

チャットボットをサイトへ設置することによって、ユーザーの行動履歴を分析し最適な呼びかけを自動で行うことができます。 ユーザーの閲覧履歴や滞在時間、閲覧回数などに合わせて、会員登録やフォーム入力の促進、資料請求のあと押しなど、ニーズが顕在化した顧客の取りこぼしを防ぎリード獲得率を高めるためのアプローチが可能になります。

さらに、チャットを通じたウェブ接客によって、営業活動を効率化し経費や交通費などのコストを削減することができます。 個人情報を判別でき、行動履歴などを把握できている顧客に対しては、よりニーズや課題に寄り添った接客が可能です。 個人情報が判別できない来訪者に対してもウェブ接客が可能であることから、リード獲得数の増加を期待できます。

MAツールとの連携・一体化によるリードジェネレーションの効率化

チャットボット製品では、SFAやCRM、MAなど外部ツールと連携できる仕組みを持つものや、チャットボットとMAツールが一体化したものも登場しています。

BtoBマーケティングにおいて、チャットボットとSFA/CRMを連携することによって、チャットボットでの顧客の行動履歴や、顧客ごとの対応履歴をデータとして蓄積し可視化することができます。 それらの多面的な顧客情報を元に、顧客のニーズや課題に合わせた提案や接客ができることによって顧客満足度の向上を目指せることは、大きなメリットと言えるでしょう。 MAツールと連携することで、チャットボットでの行動履歴とリード情報を紐付けて、リードナーチャリングに活用することも可能です。

チャットボットを導入することで、ウェブサイトのCV率向上や業務の効率化が期待できることに加え、機能の進化によりSFAやCRM、MAなど外部ツールとの連携や一体化が実現することで、リードジェネレーションやリードナーチャリングが加速することにも期待が高まります。


この記事を書いた人

BeMARKE編集部
BeMARKE編集部

BeMARKE(ビーマーケ)は、BtoBマーケティングの課題解決メディアです。 BtoBマーケティングのあらゆる局面に新しい気づきを提供し、リアルで使える「ノウハウ」を発信します。

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