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名刺管理を超えた領域へ。Sansanが新規顧客開拓ソリューションを発表

名刺管理を超えた領域へ。Sansanが新規顧客開拓ソリューションを発表

Sansan株式会社は8月3日、事業戦略発表会を開催し、営業DXサービス「Sansan」で、受注確度の高い営業リストの作成から顧客へのアプローチまでを一貫して行うことができる「新規顧客開拓ソリューション」の提供を発表した。【TOP画像:会見に臨んだ取締役執行役員COOの富岡圭氏(左)と執行役員Sansan事業部事業部長の小川泰正氏】

従来の100万件を超える企業情報に、新たに拠点情報およびターゲティングタグ機能が加わり、これまで膨大な工数・費用がかかっていた新規顧客開拓のための営業リスト作成を効率化する。「名刺管理を超え、営業を強くするデータベースへと進化する『Sansan』は、顧客との接点の有無にかかわらず、営業活動を後押しできるようさらに進化を続けていく」(富岡氏)

今回発表されたソリューションに含まれる機能「ターゲティングタグ」「拠点情報」「営業リストの作成・共有機能」のうち、ターゲティングタグはすでに実装済みで、拠点情報は9月中のリリースを予定。営業リストの作成・共有機能は順次開発を行っていくとし、詳細の発表を10月20日に開催する「Sansan Inovation Summit2023」で行うという。以下、発表資料より。

目次

新規開拓ソリューションのイメージ画像(Sansan株式会社者)

「新規顧客開拓ソリューション」 提供の経緯

営業DXサービス「Sansan」は、コロナ禍以降の働き方の変化にともない、営業・マーケティング活動におけるデータベースの重要性が高まったことから、2022年6月に「営業を強くするデータベース」としてコンセプトを刷新しました。従来の名刺情報だけでなく、メールの署名やウェブフォームからの問い合わせ内容、セミナー参加者情報など、Sansan上に蓄積する顧客との接点情報を拡充するとともに100万件を超える企業情報を標準搭載し、データドリブンな営業・マーケティング活動を後押ししてきました。

営業活動において継続的に成果をあげるためには、新規顧客の開拓が重要な役割を担っています。そのために必要なプロセスとして、営業戦略や緻密なターゲティングを反映した営業リストの作成があります。

新規顧客開拓に欠かせない営業リストの三重苦|Sansan株式会社

しかしながら、多くの企業ではリストの元となる情報をインターネット上から探したり、外部から企業データを購入したりと、その作成に膨大な工数や費用がかかり効率化できていないという課題がありました。この課題を解決し、さらに営業を強くするデータベースとなるべく、Sansanでは新規顧客開拓のための営業リストを効率的に作成・共有できる新たなソリューションの提供を発表しました。

新規顧客開拓ソリューションに含まれる三つの新機能

新規顧客開拓ソリューションの全体像|Sansan株式会社

新規営業先のリスト作成には、自社で接点のない企業を含む企業データベースや、ターゲティングの精度を上げるための企業動向情報、最新の企業ニュースなどが必要です。そのため、新規顧客開拓ソリューションでは、以下の三つの機能を提供します。

ターゲティングタグ(実装済み)

受注につながる営業リストを作成するためには、企業概要や最新の企業動向・ニュースから、受注が狙える企業を抽出することが重要です。「ターゲティングタグ」は、企業の最新動向に合わせて付与される、ターゲティングをより効率化するための機能です。「自己資本比率連続2期以上上昇」や「テレワーク実施企業」、「営業職募集企業」などといった「企業動向タグ」、導入しているITサービスが分かる「導入ITサービスタグ」から、その企業の最新の動向を見極め、リストを絞り込むことができます。

企業の最新動向を95のタグでラベリング|Sansan株式会社

拠点情報(9月中の実装を予定)

Sansanに標準搭載されている100万件の企業情報に加え、法人単位より詳細な拠点単位の情報を追加します。同じ企業でも、事業所や工場などの拠点に新規開拓余地がある業界は数多く存在します。拠点情報の追加により、さらに精緻な営業リストが作成できます。また、これまでSansanに蓄積してきた名刺データも拠点単位の情報に紐付けることが可能になります。

拠点情報機能のイメージ画像|Sansan株式会社

 営業リストの作成・共有機能(順次開発予定)

Sansan上で簡単に営業リストを作成して保存し、組織内で共有ができる機能です。複数のツールの使用や複雑な突合作業が必要なく、Sansan上で営業リストの作成と共有、営業先の企業と自社との接点の有無やキーパーソンの特定、アプローチまでを一貫して行うことにより、効率的な営業活動を後押しします。

リスト作成・共有機能の説明イメージ|Sansan株式会社

Sansanは今後も、「ビジネスインフラになる」という当社のビジョンの実現を目指して、進化を続けてまいります。

営業を強くするデータベース「Sansan」

Sansanは、名刺管理を超えた営業DXサービスです。名刺やメールの署名、ウェブフォームの入力内容といった顧客との接点から得られる情報を正確にデータ化し、やりとりの回数を含めた接点情報の一元管理を可能にします。また、100万件以上の企業情報をあらかじめ搭載し、企業の業種や従業員規模、売上高、役職者情報といった、あらゆる顧客に関する情報を営業やマーケティング活動に活用できます。さらに、外部システムと連携しデータを統合させることで、ガバナンス強化やリスクマネジメントなど営業以外の目的でデータを幅広く活用することも後押しします。

Sansan株式会社 会社概要

「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるDXサービスを提供しています。主なサービスとして、営業DXサービス「Sansan」やキャリアプロフィール「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約DXサービス「Contract One」を国内外で提供しています。

設立:2007年6月11日
URL:https://jp.corp-sansan.com
所在地:150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
資本金:65億82百万円(2023年5月31日時点)
事業内容:働き方を変えるDXサービスの企画・開発・販売
Sansan https://jp.sansan.com
Eight https://8card.net
Bill One https://bill-one.com
Contract One https://contract-one.com

参照:プレスリリース「 営業DXサービス「Sansan」、新規顧客開拓ソリューションの提供を発表」および、事業戦略発表会資料より


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BeMARKE編集部
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