お悩み回答
BtoBマーケティングのお悩みに回答する本企画。今回は、オウンドメディアの運用担当者のモチベーション維持方法について、BeMARKEナビゲーターの山下がお答えします。
オウンドメディア運用担当者のモチベーションを維持するには?【お悩み】
昨年の4月からオウンドメディアを運営しています。お客様と商談する際などに、「いつもオウンドメディアを見ています、助かっています」とありがたい言葉をいただくことがあり救われています。とはいえ読者の方から直接的な反応を得られる機会が少ないため、何のために運営しているのかモチベーションを保てなくなる時があります。
オウンドメディア運営側のモチベーションを保つひけつはありますか。
私が個人的に意識していることをお伝えします。お客様から得たポジティブな反応を積極的に制作運営に関わるスタッフに伝えています。私はコンテンツマーケティング支援事業の営業やコンサルタントという役割を担っているので、お客様からの情報を得やすい立場にあります。そのためお客様から直接ポジティブなフィードバックをいただく機会が多くありますので、必ずその反応をクリエイターに還元するようにしています。
このような取り組みは、お互いに得た情報を還元し合うことを組織文化として定着させたく、意識的に実行していたことかもしれません。まずは、社内のコミュニケーションで解決されると思います。
仕組み寄りのアイディアであれば、忘れずに情報共有ができる場を用意すると良いでしょう。顧客と常に接する営業の方が、お客様のポジティブな声を聞いているはずなので、営業の方と制作・運営担当者との定例ミーティングを設ける方法があります。2ヵ月に1回程度でも良いので、場を設定することで制度化すると、やがて情報共有が文化として組織に定着するでしょう。
SFAなど社内の情報共有システムに、「お客様の関心事・課題だと思っているキーワード」を入力する仕組みを作った企業の話を聞いたことがあります。マーケティングチームは、そうした情報共有に基づきコンテンツを制作しているそうです。
この方法によって、営業チーム・お客様・マーケティングチームが間接的に共創しながらコンテンツを作っている状態を生み出せます。コンテンツを作る循環が生まれ、顧客ニーズを押さえているので成果にもつながり、成果が出るからモチベーションのアップにもなり、チームとして良い状態を保っているそうです。
別の観点で言うと、目標管理も制作担当者や運営担当者のモチベーションを保つための仕組みとして有効です。単純にWeb上の成果が出ているかのほか、制作スケジュールが予定通り進んでいるかどうかも一つの評価指標です。オウンドメディア運営に関わるメンバーやチームの月の目標を立てつつ、その目標を他部門にも共有していくと、個人としても目標を達成するためのモチベーションを維持しやすく、周囲も応援するという点で一体感を持つことができます。