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ウェビナーの企画はどうやって立てる?企画書づくりのポイントも【無料ガイドブック配布】

ウェビナーの企画はどうやって立てる?企画書づくりのポイントも【無料ガイドブック配布】

コロナ禍以降、ウェビナーを活用したマーケティング手法が注目を集めています。ウェビナーを開催することで、これまでオフラインでは接点を持てなかった全国の見込み顧客へもアプローチや、顧客との関係性構築ができるようになりました。そんなウェビナーの成果を左右するのが「企画づくり」です。本記事ではウェビナー企画の立て方および企画書づくりのポイントを解説していきます。とくにウェビナーの企画を初めて立てる方はぜひ参考にしてみてください。

目次

1.6W2Hを活用!ウェビナー企画の立て方を解説

質の高いウェビナーの企画を立てるためには、6W2Hのフレームワークを用いることがポイントです。6W2Hの意味は、以下の通りです。

  • When:いつ?
  • Where:どこで?
  • Why:なぜ?
  • Whom:どんな人に?
  • What:何を?
  • Who:誰が?
  • How:どのように?
  • How much:いくらで?

ここではウェビナーの企画づくりに必須の、上記8つの要素について、詳しく解説します。

When(いつ?):ウェビナーの開催・告知のタイミングを決める

ウェビナーの開催日時や告知のタイミングを決めましょう。とくに開催日時は、集客数にも大きな影響を与える重要な要素です。ウェビナーのターゲット層がなるべく参加しやすいであろう日時を設定しましょう。もし、ターゲット層が「一般企業に勤める担当者」である場合には、以下のポイントを意識した上で、開催日時を決めてみてはいかがでしょうか。

ウェビナー開催のタイミング

【開催時期】
・忙しい傾向にある月末や期末は避ける
・業務がたまりがちな月曜日および金曜日を避け、火曜~木曜日にする

【開催時間帯】
・平日であれば、業務の昼休憩にあたる12時~13時、もしくは夕食を終えた20時以降の時間帯にする
・休日にあたる土曜日の日中は集客しやすい。日曜日はゆっくり過ごしたい人もいるため、土曜日と比べて集客が鈍る可能性がある

上記はあくまで一般的な傾向ではありますが、ぜひ参考にしてください。なお、告知のタイミングについては、ウェビナーの規模にもよりますが、開催日の2ヵ月前、遅くとも2週間前には告知を始めるようにしましょう。

Where(どこで?):撮影・配信する場所を選定する

ウェビナーをどこで撮影もしくは配信するのか、場所を選定します。撮影・配信場所には例えば、自社オフィスの会議室やスタジオが挙げられます。両者を比較した際のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
自社オフィスの会議室 ・コストがかからない
・慣れた環境で撮影・配信ができる
・撮影・配信に適した環境ではない可能性がある
・撮影・配信機材がない場合は、用意する必要がある
スタジオ ・高品質な機材がそろっているため、質の高い配信ができる
・防音対策が施されており、雑音が入りにくい
・コストがかかる
・スタジオまでの移動・運搬の手間がかかる

一方、登壇者全員がオンライン参加する場合には、必ずしも会場を押さえる必要はありません。全員が自宅から参加することも可能です。ただしこの場合は、おのおののネット環境が良好であることを事前に確認しておきましょう。

Why(なぜ?):ウェビナー開催の目的と目標(KPI)を設定する

なぜウェビナーを開催するのか、目的と目標(=KPI:重要業績評価指標)を設定しましょう。例えば、企業のブランディングを目的に定めた場合、目標としてはウェビナーの視聴者数が考えられます。また見込み顧客獲得が目的の場合には、ウェビナー開催後の問い合わせ数を目標に据えられるでしょう。いずれの目標も具体的な数字を設定し、未達の場合には次回以降に改善を施すようにします。

Whom(どんな人に?):視聴して欲しいターゲットを明確化する

ウェビナーをどのような人に視聴してもらいたいか、ターゲットを明確にします。ターゲットを詳細に設定することで、より視聴者の心に刺さる内容のウェビナーを企画できます。例えば、役職・業種・企業課題の3つの要素を設定することで、具体的なターゲットを設定することが可能です。

例:マーケティングツール開発会社がウェビナーを開催する場合

・役職:(例)決裁権のある担当者
・業種:(例)求人広告会社
・企業課題:(例)新規の見込み顧客を獲得に苦労している

そのほか、上記3つの要素に加え、年齢や企業業績などの要素も設定し、よりターゲットを明確化しても良いでしょう。

What(何を?):ウェビナーのテーマ・コンテンツを考える

ウェビナーで視聴者に何を伝え、そのためにどのようなテーマ・コンテンツにするかを考えます。ウェビナーのテーマの考え方はさまざまですが、例えば、「ターゲット」と「ターゲットが抱える課題」からアプローチする方法があります。

ウェビナーのテーマ例

・ターゲット:マーケティング新人担当者
・ターゲットが抱える課題:ウェビナーの活用法が分からない

上記の設定では、ウェビナーのテーマには例えば「ウェビナー運営ノウハウ紹介」が考えられる。

また、具体的にウェビナーで発信するコンテンツの構成については、例えば起承転結のフレームワークを用いて設定できます。

コンテンツの構成例(テーマ:ウェビナー運営ノウハウ紹介)

・起:ウェビナーの目的・役割について
・承:ウェビナーの運営ノウハウ
・転:ウェビナー運営効率化の秘訣
・結:マーケティングにおけるウェビナーの展望

上記のような構成を土台に、具体的なコンテンツを作成していきましょう。有益なコンテンツを提供することで、よりウェビナーの目的を達成しやすくなります。テーマの選定およびコンテンツの作成には十分時間を掛けて、注力するようにしましょう。

Who(誰が?):誰が協力者か

ウェビナーを企画する際には、部署内または関連部署の協力者は誰なのかも考え、スケジュールに余裕を持って協力を要請しましょう。例えば、マーケティングツールの活用事例紹介をテーマにウェビナーを開催する場合には、事例を豊富に持つ営業部との連携が必要になるかもしれません。適切な協力者と連携を取ることができれば、より質の高いウェビナー企画を作成できることでしょう。

How(どのように?):どのようにして視聴者を惹きつけるのかを考える

オフラインのセミナーと比較して、オンラインで行うウェビナーには途中退出されやすいというデメリットがあります。

そのため離席を防ぐために、視聴者を飽きさせない工夫が必要です。例えば、テーマに応じたクイズを出題することで、視聴者の参加意識を促す効果が期待できます。またアンケート結果に応じて、ウェビナーで紹介するコンテンツを分岐させるのも有効な方法です。

そのほか、1つのコンテンツの時間を長くしすぎず、長くとも20分程度でまとめる点もポイントです。

How much(いくらで?):ウェビナーの予算を決める

ウェビナー開催に関わる予算も決めます。ウェビナーで掛かる費用には、例えば以下が挙げられます。

  • 会場レンタル代:スタジオを借りて撮影・配信する場合には必要
  • 配信ツール:配信時間や視聴者数によって課金が必須
  • 広告費:必要に応じて掛かるWeb広告やプレスリリースなど、ウェビナー告知に関する費用
  • ゲストへの報酬:ゲストを招待する場合には必要

そのほか、必要に応じてカメラやマイクなどの機材費や外部事業者への撮影依頼費用なども掛かる可能性があります。

2.ウェビナー企画書づくりの3つのポイント

ウェビナー企画を立てる際には企画書も作成します。ここでは、企画書づくりに押さえておきたい3つのポイントを解説します。

関連記事:分かりやすい企画書の書き方を5STEPで解説|テンプレートサイトや本も

画像やグラフを使い、シンプルなデザインでまとめる

文章が羅列しているだけの企画書は、見た目にも分かりにくく、せっかく良い内容だとしても、読みづらく感じられてしまいます。そのため画像やグラフも活用し、視覚的に見やすいデザインにすることが大切です。

また多くの色を使用すると、統一感がなく、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。企画書で使う色は多くとも3色までとし、シンプルなデザインを心がけましょう。

可能であればトレンドも取り入れる

DXやテレワーク、SDGsなどのトレンドを取り入れたウェビナーは、より多くの集客が期待できます。したがって、企画書にもトレンドを盛り込むことで、上司にウェビナー開催の意義や期待値を伝えやすくなります。例え、ウェビナー企画の核ではない枝葉の部分だとしても、不自然ではない限りはトレンドを絡めることを意識してみましょう。

テンプレートも活用する

とくに初めて企画書を作成する方は、企画書のテンプレートを活用するのがおすすめです。企画書のテンプレートは「企画書 テンプレート」で検索すれば、無料でテンプレートを利用できるサイトが多数ヒットするでしょう。ちなみに、以下の3つのサイトからもテンプレートがダウンロードできます。

これらの企画書テンプレートサイトを活用すれば、企画書作成時間の時短にもなるでしょう。

3.まとめ

ウェビナーで成果を出すためには、質の高い企画を立てることが重要です。6W2Hのフレームワークを活用することで、必要な情報を網羅した、優れた企画を立てることができます。また、ウェビナーの企画書作りについては、「画像やグラフを使う」「トレンドを取り入れる」などがポイントです。本記事を参考に、良い企画を作り、その良さがしっかり伝わる企画書を作成しましょう。

なおウェビナー企画づくりと併行して押さえておきたい、ウェビナー開催のポイントは「はじめてのウェビナー設計 TOTAL GUIDE BOOK」のダウンロード資料にて紹介しています。資料ではウェビナー企画に関連するポイントも解説されているため、こちらもぜひご確認ください。


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BeMARKE編集部
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