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CMOとはどんな役職?役割仕事内容必要なスキルやなる方法まで詳しく解説

CMOとはどんな役職?役割仕事内容必要なスキルやなる方法まで詳しく解説

CMOは最近になって注目を集めている役職ですが、どのような役職なのか分からない人も多いのではないでしょうか。

マーケティング戦略の重要性は高まっており、今後マーケティングの中枢を担うCMOの重要性はより高まってくると考えられます。本記事ではCMOとはどのような役職なのか、仕事内容や必要なスキル、なる方法まで詳しく解説します。

目次

1.CMOとは

 CMOは「Chief Marketing Officer」の頭文字を取ったものですが、日本ではまだ知名度がそれほど高くない役職といえます。どのような役職で、日本での導入の現状はどうなっているか解説します。

CMOとは?どんな役職?

CMOは「最高マーケティング責任者」を意味し、マーケティング活動全般を担い、経営層に位置付けられている役職です。

経営者に対して、マーケティング領域の観点からサポートを行い、経営方針に基づくマーケティング戦略の立案や、方向性を提示する役割があります。

日本での導入実態と効果

日本では以前はCMOの導入率は低く、それほど導入されていませんでした。2019年に発表された日本マーケティング協会の「日本型 CMO の現状と展望」によると、日本企業においてCMO を設置している企業の割合は約 8–11%程度しかありませんでした。このような実情に対して、アメリカでは2013年時点でCMOの設置率が60%を超えています。

しかし2021年に新型コロナウイルスの感染拡大により、対面営業が伸び悩み始めた結果、マーケティングに力を入れる企業が急増しました。2021年に株式会社マクロミルが行った調査によると、CMOを導入した企業は、52.9%と過半数を占める結果に、さらにマーケティング管理職やリーダーを導入した企業まで含めると、84.5%と飛躍的に上昇しています。

また前述の「日本型 CMO の現状と展望」では、「CMO の設置は 4.7%の増収効果があった」との報告もあり、企業にCMOを設置する流れは今後益々拡大しそうです。

2.CMOの役割 

CMOには、大まかに3つの役割があります。ここではどのような役割があるのか解説します。

経営戦略をマーケティング戦略へ落とし込む

企業が決定した経営戦略を実現するために、CMOは長期的なマーケティング戦略への落とし込みを行います。CMOは経営層の1人として、マーケティングの観点から経営戦略の立案にも関わることもあるでしょう。

決定されたマーケティング戦略を全従業員に浸透させます。マーケティング戦略実施や立案のための人材・設備・資金などの環境を整えることも仕事の1つです。

組織を横断したマーケティング戦略を主導

組織全体を横断し、マーケティング戦略を従業員に実行させることもCMOの仕事の1つです。マーケティング戦略を従業員に理解させ、会社全体としてのブランドイメージの共有を行います。

マーケティングに関して分析結果や戦略についての共有や説明、マーケティングに必要な環境を整備することなども重要な業務です。具体的には、マーケティング施策実施のための分析ツール導入の検討や決定も行います。

必要に応じて、組織の部門間での情報共有や連携も重要です。営業部門やマーケティング部門、カスタマーサービスに関わる部署など、部門間の連携を図る必要があります。

外部との適切なコミュニケーション

企業のマーケティング部門の責任者として、対外的な発信を行うこともCMOの業務の1つです。

広告代理店や、主要な取引先、株主、報道機関などのステークホルダー(利害関係者)に対して、マーケティング戦略の説明を行い、一貫性のあるコミュニケーションを行います。

このような外部の関係者に対して、コミュニケーションを取り、良好な関係を維持していくこともCMOの役割の1つです。

3.CMOに求められる資質スキル 

CMOは経営層の1人であり、さまざまな資質やスキルが求められます。ここではどのようなスキルや資質が求められるか解説します。

経営戦略まで参画できる力

CMOは経営層の1人として、経営戦略に関わります。このため経営戦略のよしあしを、マーケティングの専門家として判断できるための能力が必要不可欠です。

データから意思決定できる力

CMOにはマーケティング戦略の立案のために、膨大なデータを分析し、意思決定できる能力が必要です。

マーケティング戦略で扱えるデータは多岐に渡るため、その中から必要なデータを選別、分析し、適切な意思決定ができなければいけません。VUCA時代と呼ばれ、未来予測が難しく変化の早い時代のため、これらの判断をいかに迅速にできるかどうかまで求められています。

高いリーダーシップ

CMOは会社の全部署に横断的に関わるため、高いリーダーシップが求められます。異なる部門の中では形成されている文化や認識に違いがあるケースも多く、意見が食い違うことも珍しくありません。

そのような場合に双方の立場や意見を理解し、意見の合意形成や関係調整ができることが求められます。

顧客への共感力

マーケティング戦略の立案のためには、顧客への理解や共感が必要です。近年のマーケティングでは、ユーザーにいかに共感してもらい、SNSでのシェアや口コミをしてもらうかの重要性が高まっています。共感を得るために商品について、顧客のニーズや顧客についての深い理解や想像力が欠かせません。

顧客について深い理解や共感があることで、顧客に響く商品やマーケティング戦略の立案につながります。

テクノロジーへの理解

近年では、マーケティング戦略の分析ができる高度なテクノロジーが多数登場しています。市場調査や商品の販促に役立つツール、顧客の行動や営業活動をサポートするツールなど、できることは多岐に渡ります。

高度なテクノロジーを活用するためには、そのテクノロジーでどのような情報が収集でき、何が分析できるか知っておくことが大切です。

顧客の生活にも多くのテクノロジーが関わっているため、顧客の置かれている状況を理解するためにもテクノロジーへの理解が求められます。

4.CMOの仕事内容

CMOではさまざまな業務がありますが、具体的にどのような業務を行うのか、その一部を解説します。

全社的なマーケティング戦略の立案

CMOは会社全体のマーケティング戦略の立案を担当します。マーケティングで利用する媒体や方針を決定し、方向性を示すことが重要な役割です。例えばテレビや雑誌などのマスメディア、インターネットやSNSなどオンラインへの転換に向けて、方向性を定めるなどの役割はCMOが関わることが多いでしょう。

組織の立ち上げと実行体制づくり

会社が決定したマーケティング戦略の実現に向けて、必要に応じて組織の立ち上げや実行体制づくりにも関わります。組織を立ち上げる際には、人材の選定や採用を行い、必要に応じてマーケティングツールの導入や、研修の用意などを行います。

新しいマーケティングツールを導入する場合であれば、ツールの選定から、実行体制の整備も業務の1つです。

環境整備と文化づくり

CMOはマーケティングに関する知識を従業員に浸透させ、マーケティング戦略に関わる組織強化やキャリアパスの作成、実施も仕事の1つです。これらの環境整備には、複数の部署を横断するケースも多々あります。例えば、マーケティングに関する知識の浸透などであれば、人材育成に関わる人事や総務との連携が欠かせません。

社員に対して、マーケティングの定義や重要性を浸透させ、マーケティングに関わる能力を向上させることで、会社全体のイノベーションにつながる可能性も秘めています。

5.CMOになるには?

CMOは日本ではまだ導入されはじめて歴史が浅く、明確にCMOになる方法は確立されていません。ここではCMOになった事例としてどのようなケースがあったか、年収はどの程度なのかを紹介します。

CMOのキャリアパス 

CMOになるためにはどのようなキャリアパスがあるか、その一例を紹介します。

ブランドマネージャーからCMOへ

ブランドマネージャーとは、企業のブランド戦略を考案し、実施する役割を担う役職で、マーケティングにも深く関わります。BtoC向けのビジネスで配置される役職で、ブランド力をいかにして高めるか、ユーザーとどのようにして信頼関係を構築するかに関わる役職です。

企業が顧客に与える印象に関わる仕事のため、将来的にCMOが設置されることがあれば、ブランドマネージャーからCMOに昇進することは可能だと考えられます。

マーケティング部門の責任者からCMOへ

マーケティング部門の担当者から、責任者となり、CMOになるというキャリアパスも考えられます。また広告業界などではマーケティング戦略の立案や実施に関わることも多く、経験を積むことで、マーケティングの責任者に転職するなどのキャリアパスも描けるでしょう。

営業からCMOへ

営業担当者から、CMOになった事例もあります。例えば、楽天株式会社常務執行役員CMO河野奈保氏がその1人です。河野奈保氏は、営業からクリエイティブ、マーケティングなど様々な部署を経てCMOに就任しました。

CMOに就任する上でマーケティング部署での経験は重要ですが、それだけではなく、全社的な視点とさまざまな部署での経験が必要だともいえるでしょう。

CMOの年収相場

日本ではCMOが設置されている企業はまだ大企業が中心で、年収の相場や傾向はあまりはっきりとはしていません。しかし経営層に関わり、役員クラスの役職として扱われるため、1,000~2,000万程度の年収は期待できるでしょう。

求人サイトなどでは600万円からCMOの求人が見られ、CMO候補としてのマーケティング担当者の求人などもあります。将来CMOになることを目指すのであれば、そのような企業に就職してみるのも選択肢です。

6.まとめ

CMOは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、急激に広まりました。CMOの一般的な認知度はそれほど高いとはいえないものの、今後CMOを設置する企業は増加すると考えられます。

企業でのマーケティング力の強化に課題を感じている場合には、CMOの導入を検討してみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

BeMARKE編集部
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