ニュース解説
グレープシティ株式会社は、2022年8月24日にSalesforceの一覧画面と機能を拡張するAppExchangeアプリ「RaySheet(レイシート)」をアップデートし、クロス集計機能を大幅に強化しました。これによりSalesforce内での高度な集計を自動化できます。
「RaySheet」は、Salesforceの商談や取引先などのデータを、Excelの外観と操作性で表示し編集できるツールです。作業負荷を軽減させながら、営業情報をSalesforceに集約することが可能です。
Excelと同様にフィルタリングや関数が使えるほか、複数レコードのデータの一括編集や関連するオブジェクトのデータの一画面表示など、ノーコードで画面をカスタマイズでき、業務に即したビューを簡単に作成できます。
また、クロス集計機能(RaySheetPivot)の搭載により、集めたデータをExcelのピボットテーブルのように集計できます。
今回追加された「カスタム小計」は、クロス集計の集計結果に対して独自の計算式を設定し、一覧上の任意の行や列に挿入できる機能です。商談と受注といった異なるオブジェクトも集計対象にできるため、CSVに出力してからExcelで加工する手間をなくし、自由な切り口の分析をリアルタイムで行えるようになります。
例えば、予算から販売管理費の小計を算出したり、受注データから営業利益をリアルタイムで確認する、あるいは取引先ごと、事業部ごとの予算と実績の差異や達成率をひと目で把握するといったことが可能になります。
案件から受注までのデータをSalesforceに集約しRaySheetで柔軟に集計を行うことで経営情報が一元化され、リアルタイムに状況を把握するプラットフォームを構築できます。
予算データを損益計算書のように月別で表示することができます。利益と経費のバランスを科目ごとに検討しながら予算の策定が可能です。
予算オブジェクトと商談(実績)オブジェクトを突き合わせて、差異と達成率を計算したデータを1画面に表示させ、さまざまな集計を行うことが可能です。
Salesforceを日々活用している企業においても、使い慣れたExcelのように情報を管理したいと考えるユーザーは少なくないでしょう。
RaySheetでは、Excelライクな操作性によりそのようなユーザーのニーズにこたえながら、Salesforceで予算の入力や修正、集計作業ができることで、業務の効率化をサポートします。
今回のカスタム小計機能の追加により、予実管理を1画面で行うことができるようになりました。
複数のデータを行き来しながらデータ入力と確認を行っていたユーザーにとって注目のニュースといえます。
※参考 URL:RaySheetがクラウド型SFA上の集計機能を強化。損益予算管理や予実管理など経営状況の一覧も自由自在