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営業トークの可視化でオンライン商談の成約率向上に期待。営業AIツール「ACES Meet」が機能をアップデート

営業トークの可視化でオンライン商談の成約率向上に期待。営業AIツール「ACES Meet」が機能をアップデート

営業支援AIツール「ACES Meet」は、話者比率解析機能および、話速解析機能、リアクション解析機能のリリースを発表しました。 これにより、成約・失注要因の分析や、トップ営業パーソンのナレッジの展開、新人営業パーソンの教育や育成における業務の効率化を期待できます。

目次

独自AIによる営業トークの可視化で、オンライン商談における成約率の向上を支援

東京大学松尾研発のAIスタートアップである株式会社ACESは、ヒトの認識・解析を行うヒューマンセンシング技術をはじめとした画像・映像解析のAIアルゴリズムを用いてヒトの知見を数式化し、リアル産業のDXを推進、独自のアルゴリズムを組み込んだAIソフトウェアサービスを提供しています。

「ACES Meet」は、Zoomでのオンライン商談を録画し、独自AIによる話者ごとの自動書き起こしや重要なシーンの可視化を行うことで、オンライン商談における成約率の向上と、営業にまつわる業務を効率化する、営業支援AIツールです。

営業における成約率の向上においては、成約・失注要因の分析が欠かせません。 「ACES Meet」では、成約・失注の要因として、営業パーソンのトーク内容と話す割合(話者比率)、および話す速度(話速)に着目。

「ACES Meet」の分析によると、「営業担当者が一方的に説明するのみでお客様が話せていない(右の例)」に比べ、 「顧客とのトーク比率のバランスが良く会話のキャッチボールができている(左の例)」の場合は、お客様の課題について議論を深められていることが多く、前者に比べて成約率に大きく差が出ることが判明しています。

機能追加により、営業パーソンの育成とチーム全体の成約率向上に期待

今回の機能リリースでは、「ACES Meet」を活用することで、誰が何を話したかの分析に加え、話の割合や速度についても可視化が可能になりました。 これにより、トッププレーヤーの商談運びを明らかにし、新人営業パーソンの教育・育成の効率化や、チーム全体の成約率を向上さするためのナレッジシェアをより効率的に行えるようになります。

また、表情や動きから感情変化をAIが特定するリアクション解析の機能も同時にリリース。 リアクション解析を用いることで、商談においてリアクションが大きかった点を特定し、営業パーソンが言いよどんだ点や、商談が盛り上がった点などを社内で共有しナレッジとして蓄積することが可能になります。

オンライン商談の振り返りの効率化を実現

近年のオンライン商談の一般化によって、商談を録画することが容易になり、営業パーソンの育成のための活用につながるという、現場の期待の高まりがありました。

しかし、録画データは、どのシーンで重要な話題が出たのか、いつどのような顧客の反応があったのか、映像を見返してみないと内容を把握することが難しいという面があります。 多忙な管理職やリーダーにとっては、録画データの確認に工数がかかり、人材育成のための活用に課題がありました。

オンライン商談における営業トークを可視化できる「ACES Meet」を導入することで、簡単に、重要なシーンの振り返りや営業トークの傾向を把握・分析することができ、営業パーソンの教育・育成の効率化につながることを期待できます。

オンライン商談を行う機会が多く、また、営業パーソンの商談スキルの底上げに課題がある企業にとって、活用に期待が持てるツールといえるでしょう。


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BeMARKE編集部
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