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HubSpotが人工知能(AI)搭載ツール「コンテンツアシスタント」と「ChatSpot.ai」をリリース

HubSpotが人工知能(AI)搭載ツール「コンテンツアシスタント」と「ChatSpot.ai」をリリース

HubSpot Japan株式会社は人工知能(AI)技術を搭載した新しい2つのツール「コンテンツアシスタント」と「ChatSpot.ai」をグローバルでリリースしたことを発表しました。マーケティング業務にどのような影響があるかBeMARKEナビゲーターが解説します。

目次

マーケティング業務効率化をサポートする2つの機能

HubSpot社はCRMプラットフォーム内におけるAI活用への先行投資で得られた知見を元に、今回の「コンテンツアシスタント」と「ChatSpot.ai」をリリースしました。この2つのツールには、OpenAIが提供する業界最先端の人工知能システムが活用されており、マーケティング、営業、カスタマーサービスに従事するユーザーの業務効率化を支援します。

コンテンツアシスタント

マーケティングや営業担当者のコンテンツのアイデア創出から作成、公開までの業務を効率化します。HubSpotのMarketing Hubの機能として利用可能。

活用例

  • ブログ記事のタイトル案を出力し、その中から選んだタイトルに沿ってブログ記事のアウトラインを作成する
  • ブログ記事、ランディングページ、ウェブサイトページ、営業やマーケティングのEメール、ナレッジベース記事などのコンテンツを作成する
  • コンテンツマーケティングの業務フローが1か所に集約され、作業にかかる時間や労力を節約できる。

※プライベートベータ版。日本語での利用も可能だが現時点では回答精度を英語での利用に最適化されている(2023年3月7日時点)

ChatSpot.ai

自然言語によるチャット形式の操作であらゆるタスクを実行できる機能です。

活用例

  • HubSpotのCRMにコンタクトレコードや企業レコードを追加する
  • マーケティング、営業、カスタマーサービスに関するカスタムレポートを作成する
  • 受信者へのパーソナライズを施した、ビジネスメールを作成する

※パブリックアルファ版。現時点では英語のみ利用可能(2023年3月7日時点)

BeMARKEナビゲーターが解説

AI活用によりマーケティング担当者の「顧客に向き合う時間」を創出できる

今回のツールリリースによりマーケティング、営業担当者が「顧客と向き合う時間」を増やせることを期待できます。

HubSpot社が提供しているツールは、価値あるコンテンツを提供することで顧客を惹きつけ関係性を構築、維持する「インバウンドマーケティング」の思想に基づいて設計されています。

リリースされた2つのツールは「コンテンツ作成の効率化・最適化」と「定型業務の効率化」を機能的価値としています。しかし上記のインバウンドマーケティングの思想に基づいて考えたときツールの価値は、単なる業務効率化にとどまらず創出された時間を顧客に向き合い顧客理解を深めるために使うことにあると思われます。

細かい作業に工数をとられ顧客に向き合う時間を捻出できずにいるマーケティング、営業担当者は少なくありません。今回のツールを活用することで顧客体験を向上させるための機会創出につながるといえるでしょう。

  • 株式会社アジタス BeMARKE事業部 マーケター/ナビゲーター

    桂木 圭介

    内部対策とコンテンツの両輪でのSEO対策を中心に、幅広い業種業界のWebマーケティング支援を経験しており、Webサイトからの案件創出に知見がある。上級ウェブ解析士。

※参考 URL:HubSpot、ユーザーの生産性向上を支援する新しい人工知能(AI)搭載ツール、「コンテンツアシスタント」と「ChatSpot.ai」をリリース


この記事を書いた人

BeMARKE編集部
BeMARKE編集部

BeMARKE(ビーマーケ)は、BtoBマーケティングの課題解決メディアです。 BtoBマーケティングのあらゆる局面に新しい気づきを提供し、リアルで使える「ノウハウ」を発信します。

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