インタビュー

3万6000サイトから抽出した“勝ちパターン”で、 80%のマーケティングを最短で実現。本来のマーケター業務への注力をサポート【AIアナリストシリーズ】

3万6000サイトから抽出した“勝ちパターン”で、 80%のマーケティングを最短で実現。本来のマーケター業務への注力をサポート【AIアナリストシリーズ】

株式会社WACULは、「知を創集し道具にする」というミッションのもと、業種業態を問わず幅広い企業にマーケティング関連サービスを提供する、マーケティングのDXカンパニーです。自動でアクセス解析から注視すべきポイントの提示まで行うツール「AIアナリスト」をはじめ、「AIアナリストシリーズ」のソリューションを活用しながら、デジタルマーケティングのコンサルティングなどを行っています。

「AIアナリストシリーズ」と、それにともなうコンサルティングのサービスについて、サービスの特徴やその背景にある思い、サービスの提供を通じて目指すことなどを、サービスマネジメント統括部 執行役員CMOの安藤健作氏、AIAグループ部長の土田毅氏にお聞きしました。

目次

勝ちパターンを提示し、最短で80点のマーケティングを実現する

安藤健作氏(サービスマネジメント統括部 執行役員CMO)

当社がメインとして提供している「AIアナリスト」は、3万6000サイトに及ぶGoogle Analytics(以下、GA)のデータをもとに、課題の発見から改善の提案までを自動で行うツールです。その膨大なデータから、いわゆる“勝ちパターン”を当社で見極め、それにのっとってお客様のサイトや施策について改善のご提案を行います。加えて、当社のコンサルタントによるコンサルティングもあわせてご提供し、「最短で80点のマーケティング」を実現します。

また、「AIアナリストシリーズ」の「AIアナリストSEO」や「AIアナリストAD」などによって、施策やサイト改善の提案だけでなく、制作や実行までサポートできる体制が整っています。実際に、「AIアナリスト」を導入いただいているお客様の約25%は、自社のリソースにあわせて「AIアナリストシリーズ」の他サービスもご利用いただいていますね。

ご利用いただいているお客様は業種業態を問わず幅広く、マーケティングのレベルもさまざま。ビギナーから、一通りのマーケティングは経験しているけれど、もっとサイトや施策の効果を高めるための専門的なノウハウが欲しいという会社さんまでいらっしゃいます。我々の膨大な知見によるアドバイスはもちろん、リードを獲得した後に営業やインサイドセールスとどのように連携するかという部分までトータルでサポートできることが、幅広いお客様にご利用いただけている理由と考えています。

AIアナリストシリーズ一覧|BeMARKE(ビーマーケ)

追うべき指標をビジュアルで分かりやすく。分析やレポートを効率化

土田毅氏(AIAグループ部長)

GAはとても高性能なツールですが、課題がどこにあるかを提示してくれるものではありません。そこで「AIアナリスト」は、GAのデータを分かりやすく成型し、そこから打つべき施策もある程度打ち出します。

そのため、「GAを直接見るよりももっとデータを見やすくしたい」、「データをどのように解釈して判断すべきかを提示してほしい」、「結果に対して何をすべきかを教えてほしい」といったニーズをお持ちの企業様におすすめです。

データを見やすくするという面では、データの表示画面をウェブサイト、SEO、広告の3つに分け、それぞれGAで追うべき指標をひとまとめに見られるようにしています。

他にもウェブサイトなら、直近数カ月のコンバージョン数の推移やコンバージョン率、訪問数をビジュアル化するほか、どこから流入したユーザーがコンバージョンしているのかなど、本来ならGAでセカンダリディメンションの設定をしながら読み取っていかなければいけないような指標も、この画面上で切り口をサクサク変えながらビジュアルで一覧できるようになっています【下画像参照】。

画像:AIアナリストの操作画面説明|BeMARKE(ビーマーケ)
自然検索でTOPページの表示が増えているのか、コラムなどコンテンツ経由で増えているのかが1画面で把握できる。
画像:AIアナリストの操作画面説明|BeMARKE(ビーマーケ)
「例えば、自然検索のどのコラムで何のキーワードを狙っていて、順位が何位で訪問が何件きていて、コンバージョンがどれだけ出ているのか。コンテンツマーケの成果がどのくらい出ているのかを容易に把握することができます」(土田氏)

SEOにおいても、キーワードの検索順位の変動や、表示回数、クリックの変動などが一覧でき、サーチコンソールで確認しなければいけないような操作の手間が省けるようになっています。

また、広告は、Google、Yahoo!、Facebookの3媒体について、それぞれのコンバージョンや獲得単価、クリック数、表示回数などが、媒体をまたいで見られるようになっています。

「AIアナリスト」からデータをみれば、毎月の変動の要因や、さらに詳細に分析すべき部分などがざっくり分かるということが、ツール上で目指していることです。毎月のレポートも、「AIアナリスト」の表示データをPDFに落とせば、そのまま関係者への報告資料として使うことができ、レポーティングが効率化できる点も評価いただいています。

ツールが自動で改善を提案。それを実行するだけで、自動的に成果が上がる

「AIアナリスト」が定型化している勝ちパターンは、ツール上で提示されるようになっているほか、さらに詳細の分析や競合も含めた分析も行う場合には、コンサルタントが資料をつくり、ミーティングの場で提示します。

ツール上では、例えばあるページを閲覧したときにコンバージョン率が高いのであれば、「このページからこのページへの誘導を強化してください」という指示を出し、そのやり方もいくつかのパターンを示して、その中から当てはまるものを選んで実行するだけで成果に結びつけられるようにしています。お客様によっては、現状のサイトのデザインを踏まえた上で、そのどこに何を入れれば良いかというワイヤーフレームを具体的に提示する場合もあります。

AIアナリスト説明画面|BeMARKE(ビーマーケ)
画像:AIアナリストの操作画面説明|BeMARKE(ビーマーケ)
どのような改善を行えば、どのような成果が期待できるかを提示してくれる(上)、テキストの説明だけでは伝わりにくいことも、具体的な改善イメージ(ワイヤーフレーム)を提示することで改善点が一目で把握できる。チーム内のデザイナーやWebディレクター以外の職種のメンバーにも共有しやすい。

また、施策を実装したあと、数値がどのように改善したかということも分析し、振り返りができます。ちなみに、こうした施策の実行や進捗管理のやりとり、その後の振り返りが、施策ごとに立てられるスレッド内で可能なため、チーム内の認識をそろえる意味でも使いやすいツールだといえます。

コンサルタントが並行し、テコ入れ。マーケターが本来やるべき業務に集中できるように

同時並行で行うコンサルティングサポートでは、最初にデジタルマーケティング全体の年間スケジュールを立て、その中でやっていくべきことを明確化します。コンサルティングのミーティングはおおよそ1~3カ月に1回程度のペースです。毎回やるべきことを提示して、それを次回のミーティングまでの間に進めていただきます。その際、リソースやノウハウが足りないということであれば、その点も当社にご依頼いただくことが可能です。

実は、2015年頃はツールのみを提供していたんです。しかし、ツールから提示される提案にある程度対応してしまうと、成果が頭打ちになってしまったり、データを解釈しきって実装に生かすことが難しく、実現までにたどり着けなかったりして、お客様がつまずいてしまうということがありました。そこで、コンサルタントが伴走し、テコ入れを行うようにしたのです。

当社がこうしたサービスを通して目指すのは、まずは最短で80点のマーケティングを実現していただき、お客様企業のマーケターの方々に残りの20点に集中していただいて、より高い成果を出していただくということです。

本来、マーケターがやるべき業務は、ユーザーに対する理解を深めて、戦略や施策をつくり込んでいく定性の部分だと考えています。そうではない部分は、どんどん機械に任せていけば良いと考えています。

もちろん、残り20点の部分も、当社のコンサルタントが伴走できます。当社のコンサルタントはこれまでに本当に多くのサイトを見てきた経験がありますし、現在進行形で1人あたり何十件というサイトを並行して見ています。そのため、現在のユーザーの潜在的なニーズや、どのような文言が刺さるかといったことにも知見があり、マーケターの方々の壁打ち相手として信頼いただくことが多くあります。

人間にしかできないことに能力を発揮できるよう、自動化できる範囲を広げたい

当社のサービスは、無料で登録していただき、試していただくことができます。普段の業務でGoogle Analyticsやサーチコンソール、広告のアカウントを見てデータを深掘りしているという方には、まずは無料で使い始めて分析の手間を減らしていただけたらと思います。

データの分析や解釈、そこからやるべきことを洗い出すということについては、過去の事例から導き出した最短で成果が出やすいパターンを適用して時間をかけずに進め、その一方でユーザーの解像度を上げることや、BtoBであれば営業との連携など、人間にしかできないことに能力を発揮していく。これが、当社の考えるマーケターの理想の姿です。

今後は、サイトの改善やSEO、広告などの主要な施策まわりだけでなく、認知の獲得やメルマガ、営業やインサイドセールスとの連携といった幅広い分野について勝ちパターンをつくり、何かしらのツールでカバーできるようにして、さらにマーケターが手離れできる部分を広げていきたいと考えています。
※情報は2022年9月22日取材時点

まとめ

  • 3万6000サイトに及ぶGAのデータをもとに、勝ちパターンを抽出
  • ウェブサイトやSEO、広告について、自動で改善提案
  • 分析やレポートにかかる手間や時間を削減し、効率化
  • 知見の深いコンサルタントが伴走して提案、サポート
  • 改善提案だけでなく、依頼があれば制作や実行まで対応
  • ユーザーに対する理解を深め、戦略や施策をつくり込んでいくというマーケター本来の業務に集中できる環境を提供

BeMARKE編集部の注目ポイント

Webサイトの分析は無料ツールが普及しており、勝ちパターンを解説した書籍も多く並んでいるため、投資をせずとも実行が可能です。しかし、取得できるデータ量が膨大なため、独学で分析(その先のWebサイト改善へ)を行うには多くの時間を要します。また、個別の疑問については当然書籍では解説されず、自己流で判断せざるを得ない場面が出てきます。
「AIアナリスト」を導入することで、一般解をツールに任せて効率化し、独自で判断が必要な部分を個別サポートによる提案を受けるという理想的な方法でのWebサイト改善が期待できます。
CVポイントの改善ができるかはCV率に響き、やがて大きなCV数の差につながります。Webからの獲得リード数に悩みがある際に、利用を検討したいツールです。

【取材・執筆:三ツ井香菜、株式会社YOSCA、編集:BeMARKE編集部】

BeMARKE編集部より

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